発表会も6回目

朝8時に目が覚めた。ベッドで少しうだうだし、8時40分過ぎに起きる。

朝飯に、ご飯、豆腐となめこと納豆の味噌汁、きゅうりのぬか漬け。別腹でホッドッグを食べた。

水耕栽培の水足しをした。、10リットル1杯分。葉が密集してきて、第一果周辺の葉に日光が当たっていなかった。

12時まで『波のアラベスク』を延々と練習した。ブロックごとに分け、どこをとちりやすいかを探しながら繰り返した。譜面を見ず、指先を見がちになっているので、譜面を目で追って弾いてみたが、移動が多くで難しかった。かといって譜面をまったく見ないんでは、上手くならないような気がする。

12時、入浴。

1時に家を出る。自転車で善福寺川公園から荻窪へ。

1時半、発表会の会場へ。リハーサルで一回弾かせてもらう。今回は今までで一番落ち着いているが、それでも指先は震えた。

リハーサル時間は1時間半用意されていたが、今日の参加者は来るのが遅く、誰も音を出さない状態がけっこうあり、待ち時間が長く感じられた。

3時に開始。今回で6回目の参加になるので、さすがに以前みたいに手に負えないほどの緊張は感じなくなっているが、それでも緊張するにはする。初舞台の時を思い出した。緊張なんかするもんかとタカをくくっていたら、しっかり緊張し、最初のセリフをいきなりとちった。

10番目に自分の番がきた。客席に対する緊張はなかったが、やはり何かが自分の指先をわななかせた。何に対してオレは緊張しているのだろう。

しかし、そのわななきも、以前ほどのものではなくなっていた。それなりにコントロール可能なレベルに収まっていた。

途中、数ヶ所とちったが、演奏を止めずに弾ききった。

オレの後に続くのは、技量的にはるかに上の面々だった。毎回『トリ』みたいな感じに演奏するSさんは、座ってから呼吸を整えていた。次の人も同様だった。二人とも長い曲を暗譜していた。

4時半過ぎに終了。記念撮影をし、片付けなどでわたわたしている隙に会場を出た。

実家に帰ってシーバス釣りに行こうか迷ったが、天気予報では明日、明後日も雨は降らないようだったので、今日はうちに帰って無事に発表をこなせたことを祝おうと思った。

サミットで、ビール、ワイン、ポテトフライ、蕪、茄子を買って帰宅。

ホットドッグをささっと作って食べた。

ビールを空けて飲み、Youtube で鶴瓶と原田伸郎のトーク映像を見た。あのねのね関連の話が楽しい。

8時くらいに夕食。ご飯、きゅうりぬか漬け、味噌汁の一汁一菜。

クレイジーケンバンドを久しぶりに聞いた。アルバム全体ではなく、聴きたい曲を選んで一曲ずつ。するとどうしても、アルバム『GALAXY』『SOUL電波』からの曲が多くなってしまう。「AMANOGAWA」「混沌料理」「タオル」「路面電車」などなど。この二枚がリリースされた2006〜2007年頃が、好き嫌いを度外視して、CKBの絶頂期だったと思う。

2007年の8月上旬は仕事がなかったので、平日の昼は当時住んでいたマンションの屋上に上がって体を焼いていた。焼きながら、iPodで音楽を聞いていた。

CKBの『SOUL電波』をはじめて聞いたのも屋上でだった。「タオル」が流れた時、偶然、冷たくて心地よい風が屋上を吹き抜けた。汗びっしょりになった体がわずかに冷やされ、思わず嘆声を漏らした。イントロが終わり、歌い始めのフレーズが聞こえた。

“Summer breathe”

サマー・ブリーズに吹かれた心地よい瞬間、その歌詞が耳に飛び込んできた。今自分が感じているこの瞬間が歌になっていると思った。目を開くと視界の9割を青空が占めていた。そして、歌に被せるようにまたサマー・ブリーズが吹き抜けた。あまりの幸福感に涙が出た。

だから今でもこの曲を聞くと、2007年夏にあの屋上で感じた風や、雲一つない夏空を思い出す。そういう経験を通じて、歌と自分が結びつけられたことに感謝している。歌はみんなのものだけど、この体験は一生、自分だけのものだ。