7時起き。朝飯にご飯、鰺、納豆。
8時過ぎに実家を出る。
10時前帰宅。トマト水耕栽培の水を補給する。バケツ5杯で補助タンクに水がたまった。
午後1時、家を出る。自転車で高円寺へ。JRで神田まで。
2時、歯医者へ。詰め物処理をしてもらう。
2時半、歯医者を出る。3時、新宿へ。昼飯に、『ステーキマックス』で、がっつりステーキの450gを食べる。肉を裏返してみると、1センチ間隔くらいに切り込みが入っていた。安肉を柔らかく食べるための工夫か。
久しぶりに紀伊國屋書店へ。映画を見るまでの時間つぶしをする。本屋で本を探すのは、何を読むか決まっている時ではなく、なにか面白い本はないか探す時の方が楽しい。
4時15分、新宿ピカデリーにて、『ルノワール』見た。フキという11歳の女の子が過ごすひと夏を、カメラはフキ視点で追い続ける。時々、フキが出てこない場面はあるが、基本的にフキは出ずっぱり。
フキの父は末期癌で入院しており、母は仕事先で管理職に就いているが、どうも部下への言い方がキツイらしく、パワハラ研修を受けさせられている。フキは英会話スクールに通っており、きれいに三つ編みをしてもらっている女の子と友達になる。「森のくまさん」の輪唱をフキが振り、その子が応えることで友達になる場面がよかった。で、その子のおうちにお呼ばれするのだが、そこのお母さんが被害妄想的で、お父さんとの仲はうまくいっていない様子。
フキの母は研修の講師と不倫関係に陥ったようで、その講師のかみさんが販売しているらしき、怪しい飲み物をたくさん買う。癌に効くらしい。フキの父は父で、100万円を払って癌を治す気孔みたいな講座を受けている。
フキはなぜか伝言ダイヤルに興味を持ち、複数の匿名大人が録音した音声を聞いている。そのうち、自分でも録音しようと思い立つが、「11歳」と、自分の年齢しか録音できない。しかし、その録音に興味を示した浪人生と、フキは電話で会話するようになる。
英会話スクールの友達とは相変わらず仲良しで、二人で戦争の空襲についての記録映画を見に行くが、お友達はその場で気絶してしまう。お母さんは「今度そういうの見に行く時は教えて」と、笑顔で言いながら、フキの履いているきたない靴下を、プレゼントをよそおってきれいな靴下と履き替えさせる。
そのお友達は、親の仕事関連で引っ越しすることになり、スクールをやめる。フキは餞別にカチューシャをもらう。伝言ダイヤルで知り合った浪人生が、フキと実際に会いたいといい、フキはかわいいワンピースをして、プレゼントのカチューシャもつける。
浪人生は自宅にフキを連れていき、肩を回してなにかしようとするが、フキの口臭が気になったのか、途中でやめて、フキを浴室に連れて行き、歯を磨いてあげる。そこへ、浪人生の母親帰宅。海外旅行を途中で切り上げてきたらしい。浪人生、母のスキを見てフキを脱出させる。
フキの父は治療に100万円も使ったことで妻に責められる。妻は妻で、不倫相手の奥さんから、ダンナはそういうことをしょっちゅうやっているのだと伝えられる。妻は、夫が助からないものという前提で、喪服の準備をしている。フキの父が自宅に帰り、部屋の戸を開けて明かりをつけると、目の前に喪服が陰干しされている。それを見て固まる父。しかし、フキが察して部屋の電気を消す。
やや時が経ち、英会話スクールで講師から英語で質問されるフキ。夏休みは何をしていたか聞かれ、お葬式に行ったと答える。誰のと聞かれ、お父さんと答えたとたん、講師はうろたえ、ごめんなさい知らなかったのと謝り、泣き出す。その泣き顔を見て、(ほえー?)という感じにびっくりしていたフキの顔が大変面白かった。
フキを演じた鈴木唯は見事だったが、やはり早川千絵監督のキャスティングと演出が良かったのだと思う。簡単に天才少女呼ばわりするのは良くない気がする。
11歳の女の子というのは、人生で最も聡明な時期に差し掛かっているのではないかと思わされた。フキ視点で映し出される大人たちは、みんなどこか滑稽だった。母にアイスを渡したり、父が喪服を見て固まっているのを察して電気を消したりする時に、余計な台詞や感情の発露はなく、反射で動いているのが実に良かった。
6時半に映画館を出る。
高円寺のOKで買い物をし、7時半帰宅。
グイン・サーガ119巻『ランドックの刻印』読了。パロに到着したグインは記憶を取り戻すための最終手段として古代機械と対面する。そこで古代機械はグインを機械内部に取り込み、脳内のスキャニングをする。処理が終わると、グインの記憶は戻ったが、これまで記憶を失っていた間の出来事や、古代機械関連、パロ反乱の記憶は失われていた。そりゃないぜ、と思った。あれだけ長かったクム編は、グインの中でなしになってしまったわけだ。
1時過ぎ就寝。しかし、暑さで目覚め、エアコンのドライ運転をつけて再び寝た。