『死の棘』読了

9時20分起き。目覚ましをその時間にセットし、ギリギリ起きにした。すぐリモート用PCを立ち上げ、作業開始。

11時からエージェントとの面談があったが、その前に、U二郎さんからヘルプ依頼が来た。とあるツールが起動できなくなったという。「11時から予定があるんで、午後イチに片付けるんでいいですか?」とメッセージを送ると、「おう」と返事がきた。

エージェントとteamsで面談する。いったんしゃべり出すと止まらなくなる。母の血だろう。

11時40分頃に終わったので、U次郎さんの依頼してきたツールを調べる。外部のOracleに接続してデータ取得する部分でエラーが出ていたので、これは接続だなと見当をつけ、ツールのコードで定義されていた古いパスワードを新しいものに変更すると、あっさり動作した。

U二郎さんに、直りましたぜと報告し、直ったツールを添付ファイルで送って終了。たまにこういう仕事があるとワクワクする。

昼、焼きそばを作って食べる。

午後、追加依頼は特になし。3時から部署のミーティングに参加。珍しく、発言を真面目に聞く。

夕食に、ご飯、焼きそば、かぶのぬか漬け。

島尾敏雄『死の棘』読了。

夫がよそに女を作っていたため、心を狂わせてしまい、日ごと夫をなじって荒れ狂うようになった妻と、反省の気持ちや妻を憐れむ気持ちがありながら色々空回りする夫との、果てのない闘争記録。島尾敏雄とミホ夫婦の間に、実際に起きたことであるが、書かれたのは、夫婦で精神分析を受け、妻の故郷である奄美大島に引っ越し、夫はカトリックの洗礼を受け、過去に犯したおのれの罪を悔いる状態になってからなので、小説内の『夫』は、ことさら低く描かれている。

それにしても、狂う発作が出かけている妻に対し、夫は余計なことを言いすぎだなと思った。ビニールのプチプチをつぶす勢いで地雷を踏んでいるようだ。あと、そんな状態の夫婦を親に持つ子供がかわいそうでならなかった。

島尾敏雄はクリスチャン的な贖罪の意識でこの作品を書いたのだろうか? だとするとそれは、神様に向けて書かれたものなので、一般読者がなんの心構えもなく読むと、懺悔の濃さに辟易する。

台風情報をチェックする。明日、宮古島に行くのだが、本日の飛行機は欠航したらしい。明日の台風は台湾から大陸に移動しているので、なんとなく大丈夫そうな感じではあるが、まだわからない。

宮古島には、ダイビングをしに行く。一番行ってみたい島だった。今年行こうと思っていたのだが、台風とかち合う確率が低く、なおかつ、まだウェットスーツで大丈夫な季節ということで、11月ド頭に予定を立てた。

それなのに、思い切りその時期に台風が通過するなんて。

しかし、今回の台風のコースは、まるでオレが宮古島に行くのを避けるようなコースをたどって、いったん中国大陸に上陸するみたいだ。

思い起こせば、旅行と台風がかち合うことがとても多い。そして、わりと毎回、台風をまいている。今回も、コース的にはヤツの後ろに回りこむようになっている。向こうに着いてからはヤツの背中を眺める感じだ。

『死の棘』の返却期限が今日までだったので、自転車で図書館へ行き、ポストに返却した。外はまあまあ寒かったが、半袖短パンという格好だったからかもしれない。

1時就寝。