冷めた気分

 先週一週間は、次の公演に向けて英気を養いながら世間一般と自分のリンクを確かめるはずだった。
 ところが何かがおかしかった。
 自分の中の何かが。

 体温がなくなってしまったような感覚といえばいいのだろうか?
 決して落ち込んだわけではなく、鬱に入ったわけでもない。
 ただ、物事に関して妙に冷めてしまった自分がいた。

 冷めたまま次の芝居について考える。
 内容は昨年の夏にあれこれ考えていた「濃厚な闇のスープ」という台本をそのまま使うが、タイトルは変える予定。
 いいタイトルが思い浮かばない。
 いや、別にいいタイトルでなくてもいい。
 間違ってないタイトルであればそれでいいと思う。
 しかし、間違ってないタイトルを見つけることは実に難しいのだ。

 昼から仕事。
 妙に冷めたまま夕方まで。

 実家に帰ると、夕飯がカレーライスだった。
 いくら好きとはいえ、昨日の昼から連チャンはきつい。

 母親は電話で妹の育児態度に関する愚痴をしゃべっていた。
 相変わらず声がでかい。