デジタルデータの滅びは一瞬

 不注意でメーラーとして使っていたアウトルック(エクスプレスではない)のメール履歴が消滅してしまった。
 デジタルデータは消滅が一瞬だ。
 ウもハもない。

 例のごとく連想が始まる。
 光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」で、カプセルに閉じこもり脳内にイメージを映し出すことで人生を生きる未来人の描写があった。
 あれも、カプセルを壊してしまえば、消滅が一瞬だ。
 ウもハもない。

 まあ、アナログなものなら手元に残っていると考えるのも、大宇宙の時間から考えれば人間の錯覚にすぎないのだが。

 ともあれ、「一瞬」ということについて考える「一瞬」があった。

 昼、弥生町にて「粗忽重ね」の稽古。

息抜い鬚垢訝羯碍?

息抜い鬚垢覦ど瑤気?

 エチュードなどで色々な苦労があったが、何とか通し稽古ができるようになった。
 しかし、まだ無駄に長い部分があり、トータル時間で40分を超えてしまった。
 2本立てではあるが、テキストの長さに比して長すぎる。
 明日、短くする予定。

 稽古帰りに阿部さんと焼き鳥の話をする。
 「俺は高いのいやだから、鶏肉と竹串買ってきて自分で作っちゃったけどね」
 「できるんですか?」
 「串に刺すときに皮を少し混ぜないとぱさぱさになっちゃうかな」
 「へえ」
 「でも何しろやすいから、酒飲みの俺としてはリーズナブルなわけだ」
 「網でも焼けますか?」
 「油が垂れるんだけど、それさえ受け皿で何とかできれば大丈夫じゃないかな」
 「今度やってみよう」
 一人暮らしの22歳女子が手製の焼き鳥を作るのはシュールな映像かもしれない。

 久しぶりにめざしを買う。
 いわしはめざしが一番うまい。
 めざしフリークの俺は頭からしっぽまで全部食ってしまうので洗い物も楽ちんだ。

 10時からNHK教育で「サンセット大通り」をやっていた。
 先日なくなったビリー・ワイルダー監督を偲んでの放送だろう。
 老女優の妄執がとても痛い。
 悲劇というより痛劇。

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