家を出たら周囲はすべて敵

一昨日の台風で気圧の配置が変化したせいだろうか、今日も涼しく過ごしやすい一日だった。
夕方、中目黒へ。
『ヘッダ・ガブラー』見る。
受付に南京の智保さんがいた。

休憩2回をはさみ、終演時間は10時近かったが、劇場の椅子の坐り心地が良いので時間は苦にならなかった。

ラスト、女優さんの狂気が足りない気がした。
テキストを正面から解釈し、説明のつく演技プランを導き、それをその通りにやっているようで、丁寧ではあったが、起きた出来事に対する周囲の悲嘆がとってつけたように見えていた。

仲澤さんは昨年と同じ感じの役柄で、陰のある人物を端正に演じていた。
ヒースクリフのような人物を演じると、はまるのではないかと思った。

帰りに中目黒のブックオフへ。
『戦争と平和』の3巻を探すが、なかった。
高校2年生の時に買った新潮文庫全4巻のうち、28才の時に3巻を池袋でなくしたのだ。
1巻と2巻を今月再読したので、ついでだから古本屋にあったら買おうと思っている。
しかし荻窪のブックオフにはなく、中目黒にもなかった。
新刊を買うほどのことでもない。それなら図書館でとっとと借りる。
古本で埋めるというところが、再読本にはいいのだ。

なでしこジャパンの熊谷選手が、友人のセッティングしてくれた飲み会で、同席していた学生にその場の発言を暴露された。
内容は、監督批判というほどでもない。
せいぜいあっさりめのぶっちゃけ話といったところだろう。

ツイートした学生は、プライバシーを侵害する意識はなかったのだろうが、結果的に大騒ぎになってしまった。
熊谷選手に、発言を気をつける云々の批判をするのは的外れだろう。
全国のサラリーマンに居酒屋での会社批判をやめさせないといけなくなる。

学生への批判も、結局は、
「空気を読め」
という一言に収斂していく。
彼も、
「迷惑かけてすいません」
くらいツイートすればいいのに。
まるで、家を出たら周りはすべて敵と思わなければ、やっていけない世の中になってしまったようだ。