「女たちのジハード」の悦楽

 目覚ましのベルが鳴っていた。
 8時だった。

 昨日は国分寺からどうやってうちに帰ってきたのだろう。
 どうしても思い出せなかった。
 おそらく南口から東に延びている細い道を延々歩き、墓場の横を通り新小金井街道を渡り、住宅地を抜け再び墓場の横を通り、レンタルビデオ店の真横に出る坂を上ってうちに帰ったのだろうが、距離にして2キロ半はある。
 泥酔状態でどうやって歩いて来たのか、まったく覚えていない。

 松屋で牛めしの並にとうがらしをたっぷりかけて食べた。
 電車に乗って泥酔の原因を考えた。
 昨日はビールを飲み、サワーを飲み、日本酒を飲んだ。
 その後王子の松本さんと話しながら、ワインと焼酎を飲んだ。
 話が盛り上がったところで大塚さんと電気ブランを開けた。
 ただでさえ色々な酒を飲んでいたところへ、存在そのものが酒のちゃんぽんといってよい電気ブランを飲んだ。
 それが決定打になった気がする。

 酒を飲んで吐いたのは何年ぶりだろう。
 たぶん居酒屋でバイトしていた頃以来だ。

 夜、実家に帰る。
 みそ汁の残りがあったので、大根、なす、長ネギ、にんじんなどを刻み入れ、具だくさんにして食べた。

 篠田節子「女たちのジハード」読了。
 あまりにも面白く、読み終わった後思わず本を撫でさすった。
 そういえば「弥勒」も、ものすごい作品だった。2001年11月24日
 今年は篠田さんの作品を全部読もう。

 10時から2時間は台本書き。
 7ページ書き足し、現在35ページ。
 第一場がとりあえず終わり、明日からは第二場を書く予定。