チャーリーとチョコレート工場

 芸人のことを色々調べていて、我修院達也の正体が若人あきらだったと知り、ひっくり返った。
 若人あきらは郷ひろみの物まね芸人だったが、どちらかというと芸そのものよりは私生活をネタにされる方が多かった。
 失踪して記憶喪失になり『北野ファンクラブ』で釈明をしたこともあったっけ。
 我修院達也という名前に改名したのは実に正解だったかもしれない。

 朝起きると喉が痛んだ。
 部屋の空気が乾燥していたためというより、体調不良からくるものだ。
 風邪のひきかけだ。

 昼、チャーハンを作って食べる。
 卵とタマネギだけのチャーハン。

 西荻窪のレンタルビデオ屋に行き、会員になる。
 昔のビデオが結構置いてあるのがうれしい。

 夜、すき焼きを作って食べる。
 体調が良くないし、喉も痛いので、ここはたんと栄養を取り、体をいたわろうと思ったのだ。
 牛肉の他に、春菊、ねぎ、椎茸、しらたき、豆腐。
 お酒がなかったため、砂糖をやや多めに入れた。

 食後、1時間と少し寝る。
 痰がやたらとからむ。

 『チャーリーとチョコレート工場』見る。
 『夢のチョコレート工場』のリメークで、筋はオリジナル通りだが、ラストの展開やウンパ・ルンパ族の踊りなどにミュージカル処理がされていて、かなり見やすかった。
 見やすいというより、ウンパ・ルンパ族の踊りがなかったら魅力は半減されていたんじゃないだろうか。
 そのくらい楽しい踊りだった。
 チャーリーはあまりにもいい子過ぎ、他の子供らはあまりにも憎たらしすぎ、その辺もオリジナルより強調されていた。
 あまりにもいい子過ぎるという部分を、ラストでうまいこと<家族への回帰>に結びつけるシナリオが非常に巧みで、めでたしめでたしで終わる話にほんのりと教訓めいた印象を与えていた。
 ジョニー・デップは怪演ぶりよりもラストで父親と抱擁するシーンの微妙な手の動きの方が良かった。
 そのシーンだけは真に芝居をしていた。ああいう演技をちゃんとやるのは難しいと思う。