久々にイッセー尾形

 9時に起き、チーズトーストを食べ、コーヒーを飲む。
 ノートパソコンを開き、1時間ほど台本書き。

 連休中、頭の中に詰め込めるだけ詰め込み、マメにノートをとったおかげで、何を書けばいいのだろうと途方に暮れることがないから、時間通りに台本書きを進めることができるのは嬉しい。

 11時頃になり、急激に眠くなる。
 猛スピードのキーボード入力と睡眠不足のせいだ。
 一休みのつもりで布団の中に入ると、あまりの心地よさに笑ってしまった。
 本当に、肉体的に笑ってしまった。
 「ふっふっふっふっ」
 みたいな笑い方だった。

 そのまま1時半まで寝る。
 起きてから、昨日の残りのひつまぶしを食べ、再び台本書き。
 3時半まで。

 図書館に行き、予約した本を借りる。
 帰りにスーパーで買い物。

 5時から再び台本書き。
 6時半まで。
 時間を小刻みに区切って書くなんて珍しい。

 久しぶりにエビマヨを作る。
 マヨネーズのソースに豆板醤を小さじ1杯混ぜる。
 エビと青梗菜で作ったら、あっさりした味になった。

 9時過ぎからジョギング。
 千川上水が青梅街道と交わるあたりまで走ろうと思ったのだが、途中で同じブロックをぐるぐるまわり、夜ということもあって道に迷ってしまった。
 気がつくと練馬区方面に進入しようとしていたので、慌てて逆方向に戻る。
 五日市街道に出たときはほっとした。

 シャワーを浴びてから、イッセー尾形の一人芝居をNHKで見る。
 スタジオ収録で観客がおらず、笑い声がない中でイッセー尾形は持ちネタをいつものように演じていた。
 いつものように緻密に。
 『幸せ家族』と、『バーテン』を久しぶりに見た。
 『バーテン』ネタは、昔より今の方が面白い。なぜだろう?

 演目と演目の間で衣装替えとメイクをするのはおなじみのパターンだが、アップで見るとイッセー尾形も老けたなと思った。
 そしてなぜか、植木等に似てきた。
 昔はそんなこと思わなかったのだけど。

 7年前に今田耕司がやっている深夜番組にイッセー尾形が出たことがあった。
 その時に、『伝言ダイヤルに自作の曲を吹き込む男』というネタをやった。
 あれは、腹が痛くなるほど面白かった。

 それから、ロックバンドのコンサートで国道246号のことを歌うというネタも笑った。
 歌詞は、ドライブするイカしたカップルがひたすら246を目指すというもの。
 しかし運転する男は、環八、環七、山手通り、さらには晴海通りと、都心のど真ん中に行ってしまい、
 「あんたどこを走ってるの」
 と女に言われてしまう。
 さらに、青山通りを何の気無しに通り過ぎ、
 「今の通りが246よ」
 と言われてしまう。
 ひたすら間抜けな内容なのに、それがロックンロール風に歌われるから、おかしさが倍加するのだ。

 イッセー尾形の一人芝居を見た後で、映画『トニー滝谷』を見たら、妙な気がするかもしれない。
 真面目な映画だけに。