勝ってボロボロ

朝、うちを出てまもなく、雨が降ってきた。
傘を取りに戻る。

『夜の谺』上巻読了。
1947年と1944年のロンドンが舞台となっている。
レズビアン、そして刑務所が出てくる。
サラ・ウォーターズ作品に共通するモチーフか。

1944年になっても、ロンドンはドイツ軍の空襲を受けていたようだ。
そういえば、ロケット型V1号の標的はロンドンだった。
アメリカと違い、イギリスにとっての第二次大戦は、国民に直接戦火がおよぶものだった。
戦勝国ではあるが、勝ってもボロボロだ。
さらに、多くの植民地が戦後に独立し、大英帝国の斜陽は訪れる。

1960年初期、西ドイツはハンブルグを訪れたビートルズ一行。
四人の誰かが言ったのか、それとも彼らの関係者が言ったのかわからないが、ハンブルグの繁栄を目の当たりにした者が言った。
「おい、俺たちは戦争に勝ったんじゃなかったっけ?」

夕方、昨日の残りものでご飯を食べる。
9時過ぎからジョギング。
かなり久しぶり。
7月以来だ。

案の定、ものすごい量の汗が出た。
吉祥寺から五日市街道を戻ってくるコース。
ゆっくり走った。

帰宅後、下半身浴。
水分を排出することに、近頃は一生懸命だ。