ポールを聴きながら

12時まで寝ていた。
走り込みが続き、疲労が蓄積しているためか。
起きてポトフを温めた。
めざしを焼き、卵かけご飯といっしょに食べた。

2時過ぎに洗濯を終え、コーヒーを入れて丸ごとバナナを食べた。
4時過ぎからジョギング。

一昨日、環八から笹目通りを北上したので、今日は環八をそのまま赤羽方面に走ってみた。
片道1時間で上板橋に着いた。
川越街道沿いである。
そこから引き返す。
7月に客演するゲキダン◎エンゲキブは、板橋区の稽古場を使うらしい。
どうやら休日なら走って行けそうだ。

2時間5分で帰宅。
顔がいつもにもまして塩まみれだった。
シャワーを浴びてから買い物に行くが、閉店間近のためろくなものがなかった。
しらすを買う。

ポトフ、めざしの残り、大根おろしのしらすのせを食べる。

今日のジョギングでは、ポール・マッカートニーの『Wingspan』を聴いた。
正確にはポールではなく、ウィングスのアルバムである。
Live And Let Die を久しぶりに聴く。
映画『007 死ぬのは奴らだ』のテーマ曲。
プロデューサーはジョージ・マーティン。
007らしさとポールらしさが見事に融合されている。
ビートルズの他のメンバーにないゴージャス感がある。

このアルバムを聴くと、名曲・ヒット曲の多さにあきれる。
リンゴ・スターにとって曲作りが拷問だったのに対し、ポールはパンケーキを1枚焼くみたいに軽々と名曲を書いてしまう。
やはり天才だ。
自分の<天才>に自覚的であったから、名曲を<ヒット曲>にも出来たのだろう。

ジョン・レノンは自分の<天才>には無自覚だったフシがある。
Yesterday を書いた時のポールと、Imagine を書いた時のジョンでは、リアクションがまるで違う。
映画『イマジン』などを見る限り、レコーディング前に仲間のミュージシャンにピアノで弾いて聴かせて、さらっと「気に入ってる」とだけ言っている。
ソロ初の全米1位になった Whatever Get You Thru The Night(真夜中を突っ走れ) に関しては、「100年経ってもあの曲が1位になることはないだろう」とさえ思っていたらしい。
そのため、1位になると言ったエルトン・ジョンとの賭けに負け、コンサートに飛び入り参加することになり、そのステージを見ていたヨーコとよりが戻り、5年間の主夫生活に移るのだ。

となればジョージ・ハリスンは<天才>への道を避けるしかない。
道を探すことそのものが彼の道となった。
遺作となった『Brainwashed』からのシングルカット曲は Any Road だ。
これを走りながら聴くと、ホントにいい。