読み合わせ

朝、蒸し鶏を作る。
生姜と塩だけで下味をつけ、蒸してから薄くスライスし、きゅうりと一緒に皿に並べ、豆板醤を使ったピリ辛ソースをかけた。
好みの味になり満足した。

笹塚ファクトリーにて、メディアファクトリー『模型飛行機』観劇。
昨日に続いて葬式の芝居だった。

淡々とした調子で芝居が進んだ。
<遺体が別人のものだった>
ということに葬儀屋が気づいて慌てるシーンが前半にあり。
現実にはあり得ないことだが、なぜそれが起こってしまったかのエクスキューズがなかったため、出来事の突飛さが伝わらなかった。

おそらく、葬式というシチュエーションはもはやシチュエーションコメディの設定としては使い古されてしまい、新鮮さは望み得ないのだろう。
結婚式でも同じことが言える。

終演後、さかしたさん、麻里ちゃんとお茶をする。
9月のリーディング公演を一緒にやろうと熱心に誘われた。
たが、秋のマグ公演の話が進まない限り、予定を組めないつらさがある。
マグ公演を秋にやり、もう一つどこかに客演したいとは思っているのだが。
できれば、知り合いが少ないカンパニーで。

6時に東武練馬へ。
エンゲキブの稽古。

アップ用に体を動かした後、前半部分の台本を渡され、読み合わせとなる。
世界観を知るために読んでいくという感じ。
台本は漢字が多く時々つっかえた。
精緻な迷路を歩き、壁に頭をぶつけるような感覚。

与えられた役も芝居そのものも、今までやったことのない感じだ。
先が見えないゆえに、楽しみ甲斐もある。
役をどう作っていこう。
今まで通りのやり方ではない、別のアプローチが必要ではなかろうか。

こうしたことを思い耽る楽しみが、稽古最初期にはある。

雨の中帰宅。
11時。
東武練馬の稽古場から西荻窪へは、ドアトゥドアで1時間15分。
走っていくと1時間で着くし、お金もかからない。
だが、走って稽古場に行って、稽古をしてからまた走って帰るのは、いくら何でもきついだろう。
いい交通手段はないものか。