電車止まる

昨日に引き続き、記憶能力を試されるかのような一日を過ごした。
夕方になると目が充血してきた。

作業を切り上げてから稽古へ。
浮間舟渡。
以前、OXカンパニーの稽古で来たことがある場所。
駅で降りるのは荒川市民マラソン以来。

通し稽古をしていたので、途中から参加する。
どこまで深刻になれるか試しながらやる。
しかし、常に深刻ぶった人間はいないよなあと、やりながら感じる。
今度は逆から、つまり深刻な事態に飄々と対処しているように見える人間をやってみよう。

稽古後、11時半まで飲む。
演出の美樹ちゃんと話す。
軽さと重さのバランスについて考えを述べたのだが、喋り始めたら止まらなくなってしまった。
<喋りながら考えるモード>に突入してしまった。

新宿で乗り換える時、中央線が信号故障で止まっているというアナウンスを聞いた。
次の電車はまだ東京駅を出発してないとのことだったので、振り替え乗車券をもらい、丸ノ内線で帰ることにした。

地下鉄のホームで、後輩の森さんに声をかけられた。
紀伊国屋ホールで制作現場の仕事があったらしい。
友達と食事をして遅くなったとのこと。

ホームは振り替え輸送客であふれかえっていた。
荻窪行きの最終電車がホームに入ってきた。
四谷駅でも振り替え輸送客を乗せてきたらしく、車内は満員だった。
とても乗れそうになかった。
だが森さんはこの電車に乗れないとまずい。
そこで、無理に乗り込む乗客の間に入り込めるように、背中を押してあげた。
「もりち、大丈夫?」
と聞くと、ぎゅうぎゅう詰めの車内から、
「私は大丈夫です」
というこもった声が聞こえた
「頑張って帰ってくれ!」
そう言い残し、最終電車を見送った。

再びJRのホームに戻る。
歩き回っていても仕方ないので、連絡通路の壁際に陣取り、本を読んだ。
mixi日記も書いた。
1時を過ぎた頃にようやく電車が動き出した。
混雑を避けるため、2本の電車をやり過ごし、3本目に乗った。

西荻窪の改札付近に警察官が来ていた。
不穏な動きがないかどうか監視しに来たのだろう。
そういえば新宿駅の西口改札では、大声を出して駅員に詰め寄るおっさんがいた。
駅員も大変だなあと思う。

1時40分頃帰宅。
直後、大雨になった。
運が良かった。
あと1本か2本乗る電車を遅らせていたら、駅からの帰り道に直撃をくらっていたかもしれない。
もしそうなっていたら、踏んだり蹴ったりだ。