『1Q84』Book1読了。
青豆と天吾の物語が、少しずつ交わってきた。
ひとまず深呼吸する。
空は今日も曇り。
一年で一番暑いはずの週末が、曇り空のまま終わってしまう2009年。
残念だが、自分は海に行って、皆に内緒のニュアンスで太陽を浴びたので、悔いはない。
そういえば記録的冷夏となった1993年の夏も、岩井海岸で真っ黒に日焼けして東京に帰ったのだった。
帰ってからは秋が来るまで太陽を拝めなかったが。
夕方、下北沢へ。
5月のFlipLipで知り合った浅川さんが出る舞台を見る。」
絶対安全ピン『one way』
渋谷のルデコを思わせる劇場。
舞台装置は役者が持ち運ぶボックス。
のっけから生ピアノでサティ。
衣裳は各人、一色ずくめの抽象的なもの。
後ろには下がれず、箱から箱へ前にしか進めない人たちの物語。
進むごとに謎のカウントダウン。
浅川さん、地声がきれいなのだな。
面白かった。
ストーリーを理解したという意味ではなく、演出にやられた。
これ以上進めないところにたどり着いてのラストシーンが、奇跡のように美しかった。
終演後、浅川さんに挨拶。
良かったよしか言えなかった。
客席にハジメちゃんと濱ちゃんがいたので、手を振る。
雨の中帰宅。
いい芝居に巡り会うことで一番嬉しいのは、いい芝居だったなあと思いながら家に帰れることなのだ。
浅川さんからメールが来たので、折り返し賞賛意見を送る。
その直後、
「塚本に見てもらってよかったです」
と呼び捨てメールがきた。
しばらくして、
「さっき送ったメールが呼び捨てになっていましたすみません」
というメールがきた。
笑った。