ひびの日々

寒い。
ジェルパッドも何もつけず、朝から夕刻まで仕事。
途中、ひびのあった個所に違和感を覚える。
どうやら裂け目の両側にある角質が、ひびを埋める肉が盛り上がるよりも早く、分厚くなってしまったようだ。
てこの原理が働き、二つの角質は治りかけのひびを再形成しようとしていた。

家に帰るまで、足を庇って歩く。
それ以外対処のしようがない。

『クリント・イーストウッド 孤独な騎士の肖像』読了。
80年代から2000年代にかけて、自身の監督作品公開に合わせたインタビューをまとめたもの。
アクション俳優兼監督が、どのようにして巨匠となっていったのかをたどる、ヒントとなる本かもしれない。

粉雪が舞っていた。
走って走れなくもない。
が、こうなったら徹底的に休み、ひびを治すべきだと判断する。

ひびは再生したわけではなかったが、角質に新しい皮膚が引っ張られ、赤くなっていた。
角質層をならし、クリームを塗って保湿し、靴下を履いて寝た。