溢れてくるものに蓋をして

午前中仕事。
昼休み中にメンテナンス作業を終え、池袋へ。
途中、100円ショップに寄り、鏡、ウェットティッシュなど買う。

1時半に劇場入り。
昨日の駄目出しの後、返し稽古をする。

昨日のゲネは、特に失敗はしなかったのだが、場当たりの時にしくじった。
中野さんが登場する時に、咳き込んでしまい、それが妙に可笑しく感じられ、吹いてしまったのだ。
自分にビンタを食らわせても笑いが止まらず、言うことを聞かない体に腹が立った。

返し稽古では、あえて昨日笑ってしまったことを思い出してみたが、可笑しさはどこかに消えていた。
大丈夫そうだ。

5時に稽古終了。
食事休憩。

なっつが子供を連れて挨拶に来た。
今回見に来られないので、差し入れだけ持ってきてくれたのだという。
子供はもう1歳になった。
なっつは少し痩せたようで、あごが尖っていた。

ラーメン二郎が空いていたので、野菜ましましを食べる。

劇場に戻り、衣装に着替えてメイクをする。
開場前に一度だけダンスを返す。

暗転チェック時、久保さんが全裸になる。
舞台が真っ暗になり、舞監さんの「はいオーケーでーす」の一声で明かりがつくと、舞台上に全裸になって立っているという案配。
定番のネタらしい。

開場後、舞台袖に暗がりへ行く。
兒丸ちゃんがいた。

しばらくすると綾香がやってきた。
握手をする。

暗がりで座り目を瞑っていると、すこしうとうとした。
舞監のHIROEさんが、開演時間5分押しを伝えにきたが、握手をしにきたと早合点してしまい、手を握ってしまった。
「あ、すいません」
「いえいえ、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
HIRIEさん、苦笑していた。

本番直前、優都子ちゃんと握手。
南さんは、握手ではなく、ボクサーのように拳を合わせにきた。

定時より少し遅れて開演。
出番が来て舞台上に上がる。
お客さんの顔は思っていたよりよく見渡すことが出来た。

芝居後半で、久保さんとたかりょう君に詰め寄るシーン、あと一歩という感じ。
自分が喋っている時に、二人がどういう風に聞いているのかがよくわかったのが収穫。

事故もなく無事終演。
着替えて、お客さんに挨拶に行く。

芹川見に来た。
優都子ちゃんが通う朗読教室の友達が隣に座っていた。
三人は仲が良いらしい。

初日打ち上げへ。
渡部さんというお客さんの隣に座る。
南さんが呼んだお客さんで、マグネシウムリボンも見ているという。
『掃除屋』『六月の魔女』『顔と名前』だそうだ。
今回の芝居には、マグに出ている役者が4人いるので、
(あれ、マグネシウムリボン見に来たんだったっけ?)
と一瞬錯覚したとのこと。
色々お話を聞く。

12時前に店を出る。

昨日の夜から心が色々なことに囚われ、今朝は心の奥からあふれ出すどす黒い感情にふたをするのに一生懸命だったけど、それとこれとは関係なく本番ができて良かった。
ロビーに出ようとした時に、お客さんから声をかけられた。
「ブログチェックして、追いかけてますんで、頑張ってください」
このところずっと内面で色々葛藤しながら生きてきたので、その一言で救われたような気がした。
お礼を言い、忘れないように手帳に名前を書いた。
お客さんから声をかけられただけで、感情の噴出が簡単に収まったのも不思議だった。
自分は一体、何を思い煩っていたのだろうという気がした。
きっとまた、あふれ出す時は来るのだ。
ないものとして考えるのは、見ないふりをするのと一緒だ。
それでも、寝る時に、昨日とは違って穏やかな気分になれたことが嬉しかった。

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