飲みで虫の話など

12時前に劇場入り。
午前中仕事がないだけで睡眠時間が3時間余計に取れる。
その分疲れも取れるという道理。

初日のダメ出しの後、マチネの準備に入る。
喉の調子を確かめ、発声とストレッチをして、衣装に着替えてメイクをする。
時計を見ないでこの一連の流れが出来るかどうかで、自分の落ち着き具合がわかったりする。
理由もなく焦っていると、やることをその都度確認せずにはいられないし、その都度時計を見ずにもいられない。
時計を見ればますます焦る。
今日の昼はその罠に陥っていないようだった。
3時間の睡眠時間追加が効いていたのか。

2時にマチネ開演。
昨日よりも全体的にセリフを噛む箇所が目立った。
初日の緊張感から解き放たれたこともあるが、後半のシーンほど繰り返し稽古の量が足りていないことが理由にあげられるだろう。
これは純粋に物理時間の問題で、例えば今から明日の2時公演のために50時間繰り返し読むことは不可能なのだ。

終演後、お客さんを送り出す。
綾香のご両親が、大量のお握りを差し入れてくれたので、それを皆でいただく。
お新香がとてもおいしかった。

ソワレまで時間が空いた。
マグ不足のアイディアノートに覚え書きをしたためたりして過ごす。
楽屋でノートを取っていると、中野さんが、
「へえ、左利きなんだ」
と言った。
鏡に映っている俺は、そりゃ左利きだ。

昼同様、準備を経て、ソワレ開演を待つ。
暗転チェックと久保さん裸パフォーマンスあり。

なぜ噛むのか。
単純に言えば、口と舌を使ってその台詞を実際に声に出した回数の絶対量が少なければ、噛む確立は高くなる。
1000回も繰り返せば、そうそう噛まない。
だが1000回その台詞を言う稽古によって、芝居が良くなるわけではない。
また、噛まないことを意識すると噛みやすくなる。
階段の上り下りをする時に、足をどう動かしているのか考えると、つまづいて転びやすくなるのと一緒だ。

知恵、清水、榊原見に来る。
優都子ちゃんが最後のシーンでする典型的ツンデレ芝居で、知恵の笑い声がわかった。
優都子ちゃん本人をよく知らないと、出ない笑いだった。

着替えて、清水、榊原が飲んでいる「塚田農場」へ顔を出す。
入倉もおり、期せずして同期飲み会となった。

芝居の話を少ししてから、教育現場の話を聞く。
学校を飛び越して、教育委員会に直接言ってくる親の話。
問題のある児童ついて、他の親が連携して学校が受け入れたことに抗議する話。
イヤな気分になる。

小学6年生の時、クラスにIさんという女子がいた。
家庭の事情が複雑で、それが原因なのかわからないが、精神のある部分の年齢が幼児段階で止まっていた。
前の学校からさじを投げられて転校してきた。
初めは大人しかったのだが、ある日を境に突然、授業中だろうがおかまいなしに暴れるようになり、先生に甘え始めた。
だだをこねる3歳児のようだった。
保護者や教師が集まり、授業の進行はどうなっているのか、彼女をこのまま同じクラスに置いておくのかなど、大人は色々話したらしい。

彼女はその後、それなりにクラスに適応し、一緒に卒業した。
我々児童は児童なりに、特に深く考えることなくIさんと対処し、
「まあ、なんだな」
と言いつつも遅れ気味の授業に適応し、それなりに楽しい学校生活を作っていたのだ。

小学六年生ともなると、親が考えている以上に自分が属している社会を保持する知性は高い。
結構、複雑なことを考えている。

親が見て問題児と思う子は、実は本当の問題児じゃないと思う。
本当の問題児は、親には問題児に映らず、子供社会の中で相手の精神を蝕む子のことだ。

塚田農場は宮崎料理の店で、シメの冷や汁がうまかった。
宮崎のクマゼミについて榊原が言う。
「あまりのうるささに、何だこれは? って思ったね」

昆虫好きの清水によると、クマゼミは最近関東地方でも見られるらしい。
温暖化のせいか。

都内の公園でもカブトムシが取れると清水が言うので、
「うちの近所でも?」
と質問する。
クヌギの木があるところにちゃんといるらしい。

子供の頃、カブトムシを買ってもすぐに死なせたのだと答えると、
「あんなの簡単だよ」
と入倉、清水は答えた。
自分は、西瓜の皮を餌として与えていたのだが、それが一番いけないらしい。
水分が多すぎて、カブトムシが下痢になってしまうのだそうだ。

清水から、クワガタの飼育を強く勧められ、
「で、(飼育ケースを送るのは)いつにする?」
を二十回くらい言われた。
まずはカブトムシを見つけたいな。

12時まで楽しく飲んだ。

1時過ぎ帰宅。

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