ビスマルクの本読む

降り積もった雪は溶けず、日陰はまだ積もったままだった。
日曜日だったので雪かきをする人々が住宅地のあちこちに見られた。
本を返しに歩いて図書館に行ってみたが、道路はとても走れる状態ではなかった。

三日前作ったオニオンスープは、昨日カレー粉とアボカドとアサリが加えられ、カレーライスに変貌した。
昨日はそれを食べ、今日もそれを食べ、家で本を読みながら過ごした。

『人と思想 ビスマルク』読了。
ビスマルクに興味を持ったのは先月だったが、他に読む本がたくさんあったので、読み始めた頃には興味が半減していた。
19世紀ヨーロッパの政治家を並べれば十傑に入るネームバリューがある人だと思うが、英国のグラッドストン卿が明確に自由主義を支持していたような、思想家的な側面はない。
むしろ中世の封建的領主が19世紀にタイムスリップしてきて、結果的に時代にそぐわないほどの現実主義者として成功したかのようだ。
決して高潔な人格の持ち主ではないと思うけれども、ドイツ帝国成立以後の外交手腕は素直に感心する。

夜、売れ残りの寿司パックを割引で買ってきて食べる。
何か物足りないと思ったら、玉子がなかった。