ウーララ顔合わせ

夕方まで台本書く。
風邪なのに部屋が暑く、流れ落ちる汗が不快だ。

夕方5時過ぎに家を出て阿佐ヶ谷へ。
稽古場に着くとロビーに兜森くんがいた。
ハンバーガーを食べているとこまるちゃんが来た。
「ハンバーガー食べてるの珍しいですね」
と言われる。

マグ公演『ウーララ』顔合わせ。
塚本、尾鷲、渡辺、千陽、兜森、鷹野、かねしろ、堀口、稲垣、仁科、こまる。
本日は11名参加。
笑里は本番中で今日が初日。
翠ちゃんも稽古中。

自己紹介と本読みをし、チケット予約フォームの発行をする。
メールが届かない人がいたので、一時的にモバイルの設定を変えて受信してもらった。

迷惑メールが多すぎて、一番使うアドレスが一番届きにくいアドレスになってしまうケースが多い。
大切なメールを送っても届かず、送った方は返事がないので依頼を諦めることが懸念される。
しかし、迷惑メールが多すぎて携帯が使い物にならない不便さもわかる。
昔、ニフティのアドレスに迷惑メールが山ほど来た時があった。
あの時はアドレスを変更し、ネット上に自分のアドレスを載せないように気をつけ、サーバーで迷惑メールフィルターをかけることで解決した。

過去は公演ごとにメーリングリストを作ったが、今回はなし。
作っても届かないケースが頻出し、最初の設定も一人一人見てあげないといけないためだ。
「俺に貸せ。設定してやる」
というわけにもいかん。
何か良い方法はないものか。
LINEという手もあるが、全員やっているわけではないし。

今日は阿佐ヶ谷でお祭りがあり、商店街はもの凄く混んでいた。
なんのお祭りかはわからないが。

台本を渡し、本読みを少し。
その後、今回の芝居について説明をする。
自分でも、なぜそのようにしているのかわからないところがあり、その部分について語ろうとすると、言葉に詰まった。

夢を見る時、それがどんなに不条理で説明のつかない状況であろうと、人は受け入れている。
置かれている状況を受け入れ、一時停止せず前に進む能力のことを適応能力とするならば、人は夢の中にいる時の方が、適応能力が高まるのではないか。

ただ、夢の中は無意識の扉が開いているために、心の奥底からすさまじく恐ろしいものが浮かんでくることがある。
グロテスクな深海魚のように。
心の表側は、そういうものが奥に潜んでいることに慣れていないから、恐慌をきたしてしまう。
恐怖は、自分が作り出すものなんだと思う。
そして人の心は、海に似ている。
底へ行くほど広く深くなる。

深海魚を怖がる人は、自分の心の奥底にある何かが、形となって現れたと感じられるからじゃないか。

9時前に稽古場を出る。
知恵ちゃんがお店を予約してくれ、一同そこへ行き、簡単に親睦会をする。
お祭りの狂騒はやや収まっていたが、店は混雑していた。

マグネシウムリボン第22回公演『ウーララ』
10月1日(水)~5日(日) d-倉庫
稽古スタート。

11時過ぎに店を出る。
根は詰めても思い詰めない。
個人的目標はそれだ。
作品の目標は、舞台にいる我々も、客席にいるお客さんも、同じ空間にいるんだと感じるようなものにすること。
マグ不足『にじ』でやったことを、さらに推し進めていきたい。

家につくと、頭がクラクラした。
稽古初日はいつもこんなもんだ。
マラソンのスタート時も、まさにそんなもんだ。