常識人として

6時15分目覚ましアプリ起き。
玄米炊き。
待つ間にテキスト朗読。
炊き終わりランチボックス詰め。
朝食食べ仕事へ。

現在の作業依頼は3件。
一昨年の前半、依頼が増えた時に自分専用の管理表をExcelで作っていた。
およそ三ヶ月ほどで業務が落ち着き、そのまま使わなくなり、ハードディスクの奥底に眠っていた。
その「お古」を引っ張り出し、依頼内容や依頼者を記入していくことにした。
去年くらいから、誰に何の仕事を依頼されたのか、記憶が追いつかなくなってきたからだ。
記憶力がどうこういう話ではなく、仕事のフローや目的その他が混線し、疑問を抱きつつ依頼を受け続けてきたためだと思う。

お古のファイルには懐かしい人の名前があった。
あの人も、あの人もいた。
今はもういなかったり、別の部に移ったりしている。
オフィスも移った。
つい最近のことだと思っていた2013年は、いつの間にかそこそこ過去になっている。

定時を20分ほど過ぎてからあがる。
6時半帰宅。
食パンとハム、煮物の残りで夕食。

昨年、梅酒を二瓶漬けた。
そのうちのひとつを、ウイスキーの瓶に移し替えた。
実はタッパーへ。
ひとつ空いた果実酒便には現在、炊いた米三合、麹、イースト、水、乳酸菌が入っている。
順調に発酵が進み、瓶をかき回すとシュワシュワと音がするようになった。
アルコールの香りがほのかにする。
週末くらいに、中身を絞って瓶に移す予定。
ドキドキする。

「マツコの知らない世界」が高視聴率をとっている要因のひとつは、Yahoo!のトップページにGyaOの動画リンクが張られることではないか。
冷やかしにクリックしてみると、なかなか面白い。
続けて見たいという気になる。

今日も、先日のスペシャルがアップされていた。
さかなクンとの共演が目玉。
ある分野においては専門家である素人さんの知識や技術に対し、マツコは敬意を抱いて接しているように見える。
さかなクンが、さかなクン的発言をしてキャラをアピールしても、茶化したり無理に乗っかったりせず、かといって流すでもない。
あのさじ加減は、芸人ではなく、常識人でないとできないだろう。
芸人に常識がないという意味ではなく。

さかなクンにとって、楽しい仕事だったのではないか。

番組で使った本マグロをすべて握り寿司にする企画があった。
収録が終わり楽屋に戻ると、握り寿司の皿が百皿以上並んでる。
絶句したマツコが最初にしたことが、寿司職人達への謝罪。
これが良かった。
つまり、このバランス感覚こそ、常識人たるゆえんではないかと思う。
テレビの中の、テレビ的演出は、もはや現実と乖離しているということをいってくれるタレント。
いわば、ナンシー関の視点を持ちつつ、出演者でもあるという存在。

台本なのかどうかわからないが、スタッフを全員呼んで、みんなで食べるように促しているのも良かった。

辛口トークのツッコミキャラという世間のイメージはあるが、そのキャラを望み通りに演じ続けてくれるほど、マツコはガキじゃないだろう。
長寿番組になる手前であっさりやめてしまうような気がする。
なんだか、インディーズ出身なのに、メジャー団体を渡り歩くレスラーのようだ。
帝王と呼ばれた時代の高山を連想する。