退院とWiFiお役御免

朝、バタバタした後仕事。
短期間に集中的に依頼が来た。
お昼前に終える。

昼、久しぶりに「ジョッパルゲ」へ。
ユッケジャンクッパ食べる。
汗が止まらなかった。

休憩室に戻り、漫然とスマホを見る。
見させられているという感覚がある。
ゆっくりとバカになっていく。
読む本がないと、人は堕落するのだなと実感した。
調べたいことがあって、自分の意志で見ているならいいのだが。

午後、DB改修続ける。
SQL文の高速化を図る。
InではなくEXITSを使うなど。
確かに速くなった。
インデックスが生かされるからだろう。

定時にあがる。
自転車で西新宿。
駐輪スペースに停める。
丸の内線から副都心線経由で志木へ。
久しぶりに浅香の入院する病院。

渡していたWiFiルーターの期限も丁度今日までだった。
退院は明日。
はかったような展開だった。

7時過ぎに病院。
ロビーで話す。
ひと月ぶりに見舞ったが、歩行は杖だけでできるようになっていた。
回復は順調だったのだなと思う。

貸していたSDメモリーカードと、マグの公演写真CDをもらい、1時間ほど雑談する。

看護師さん達はみんな痩せている。
一日中、有酸素運動をするような仕事だからだろう。

8時過ぎ、談話室の使用時間が過ぎるまで話し込んだ。
10月の末に入院し、12月半ばに退院だから、期間は50日だ。
人生50年。いや、今は80年?
この50日は、明らかに重要なイベントだったろう。
体や心だけでなく、人間関係の再確認など、大きな意味のある日々だったのではないだろうか。
なおかつ介護士が美人というオプションつきなのは、ラッキーだろう。
写真を見せてもらう。
若くて元気そうな人だった。
会って、話して見たかった。

志木のイオン地下にあるラーメン屋「匠亭」で、煮干ししょうゆラーメン多ベル。
でかいスーパーにあるフードコートのラーメンなのだが、飲み飽きないスープ、しっかりした麺、トロトロチャーシュー、にもかかわらず650円。
ラーメンはかくあるべし。

10時前帰宅。
風呂に入る。

初めてマグでやった芝居のことを思い出す。
「虻一万匹」という作品だった。
不条理劇としかいいようのない芝居だ。

個人が、問答無用の状況に否が応でも巻き込まれ、運命を変えられてしまう。
カフカの「変身」では、朝起きたら自分が甲虫になっていたという状況。
「審判」では、お役所仕事のルールによって個人の事情がたらい回しにされる状況。
カミュの「異邦人」は、不条理じゃないと思う。

で、そんな作品に並べるのは恐れ多いが、「虻一万匹」は、時間という不条理を扱っている。
時間が経つということは、不条理になり得ると思うのだ。

先日マラソンをしたが、37キロ地点からゴールまでは、5キロちょっとしかない。
時間にして20分台。
でも、その20分の体感時間は、今、BGMにMen at Workの”Who can it be now”をかけてブログをだらだら書いている20分とは違う。
10時間20時間にも感じる。

時間は伸び縮みする。
歯医者で歯を削られている3分間。
カップヌードルにお湯を注いでからの3分間。
ウルトラマンが怪獣を倒すまでの3分間。
「時間がないんだ。3分で済ませてくれ」と言われて顧客にプレゼンする3分間。
同じではない。

時間はそもそも、不条理なものなのだと思う。
時は金なりなんて、簡単に済ませられるものじゃないのだ。

ジョン・トラボルタの映像を立て続けに見て、これから寝るのだ。