タイトル苦

台本のタイトルが決まらず困っている。

夏が始まった頃に書き始め、タイトルをいったん決め、それに向かって邁進しようとしていた。
夏のルールは、とにかくあとを振り返らず書き続けてみるというもの。

冒頭で神様みたいな四人組が出てきて、色々な話をする。
四人のうち、誰が一人だけが、三人から見えなくなるといるルールで、見えなくなる人物は時々入れ替わる。
それまで、見えなくなった奴の噂話をしていた本人が、皆から見えなくなって、噂話をされる。

書いていたのだが、四人のシーンが延々と続いた。
どこかで、神々に見下ろされる人間たちを出し、対比で見せるという目論見だった。

結論からいえば、この本はものにならなかった。
入れ物を間違えたのか、中身を間違えたのか、それとも中身が足りなかったのか。

で、方針を変える前に、中身を埋め尽くすべく、本を読んで映画を見て、もっぱらインプットに励んだ。
それが九月だった。

今月は、たまったもの再び出していく。
ノートに書いた設定は、最初に書いていたものとはまるで違うが、より広がりそうな予感がする。

ところがタイトルが思いつかない。
キーワードはあるのだが、その言葉がタイトルにはまらない。

タイトルが決まらないと、羅針盤なしに船を出すようで、とても不安になる。
GPSではなく、羅針盤の方が、書くときのイメージにぴったりくる。

でも、もう決める。
頭の中に散らかった言葉たちよ、クレイアニメのように動いて、我に道を指し示してくれ。

昨日は二次会が特に楽しかった。
シゲ野口が心地良さそうに歌うのを、延々とビデオ録画しつつ、ゲラゲラ笑っていた。
三人くらいのカラオケが一番楽しいのかも。

『日本映画[監督・俳優]論』読了。
ショーケンが、自身の関わった監督や俳優について、対談形式で語る本。
ウッドストックを見たと語っているが、さすがに、本当かよと言いたくなる。
黒澤明、神代辰巳が好きで、市川崑が嫌い。
沢田研二は、役者としては、言われたことをやるだけで、水谷豊は真面目。
面白かった。

昼、スーツを作り、ガストで夕方まで本を読む。

「草むら」でラーメン食べる。

近所の、小綺麗な健康の湯に行こうと思ったが、家の風呂で間に合わせた。

タイトル、考えるが思いつかず。