ミスター・サタンが腹痛のため辞任

6時か7時かに起きた。

昼に健康診断があるため、朝飯はなし。そういう時に限って腹が減った。健診が終わったら何食べようかと、朝っぱらから考えていた。

11時半過ぎに家を出る。自転車で新宿へ。かつての「いつもの」スペースに自転車を止め、エレベータで健診センターの階に上がった。

そのセンターで健康診断を受けるのは今年で3回目だ。一昨年初めて受けた時は、食肉加工処理場に追いやられるビーフメンバーの一員みたいな気分になったが、昨年はホスピタリティが劇的に向上し、検査の説明は丁寧になり、すべての検査終了後にコーヒーとクッキーのサービスまでしてくれるようになっていた。
今年もそこで健診を受けることにした。コーヒーとクッキー目当てではなく、前年との比較をするには同じところで検診を受けた方が楽だからだ。

受付をし、映画『赤ひげ』の養生所お仕着せみたいな上下に着替え、血圧から順に検査を受けた。血圧は、ここ数年ではもっとも低く、標準値ど真ん中だった。

バリウム検査の、ぐるぐる回れ指示をこなす以外は、淡々と検査が進んだ。1時間40分ほどですべての検査が終わった。

検査後にコーヒーとクッキーを供するサービスはなくなっていたが、お土産としてペットボトルのミネラルウォーターとクッキーをもらった。なぜ、そこまでサービスしてくれるんだろうと、逆に疑問に思った。

2時過ぎ、ビルを出て、『陳家私菜』に向かう。健診を受ける前から、昼飯はここしかないだろうと思っていた。

店に入り、よだれ鶏のセットを頼んだ。ここ数年、この店でよだれ鶏以外を頼んだことがない。以前、店の近くで働いていた頃は、行く機会が多かったので、色々頼んだが。今はたまにしか行かないのでよだれ一択。「よだれ一択」って言い方はいかがなものかだが。

食べ終わり、自転車でゆっくり走り、3時半頃帰宅。健診も済んだし、今日は終わったも同然だなあという気分になっていた。

買い物に行き、健診打ち上げにビールとパンと肉とマカロニサラダなどを買って帰宅。
パンに、一昨日食べ残していたブリーチーズを乗せ、トーストにして食べた。

あべしが辞任した。健康を理由にしていたが、少し前からあった、健康面に何かありそうだぞと国民に思ってもらおうとする伏線の張り方こそ、問題にすべきだと思う。そんなことしないと辞められないのか? ただ辞めれば良いのに。
健康面が理由というのが本当でも嘘でも、それを言う必要はなかった。総裁選の投票権を持っていない国民にとって、総理が辞めるのに理由はいらない。事実だけで事足りる。国民は、そこにいかなる力ももたらしようがない。むしろ辞任によって、ああ、総理を選ぶ局面においてオレ達ってなんの権限も持ってないんだー、ってことに改めて気付かされるわけだし。
つまり、辞任に「健康上の」などの理由をつければつけるほど、茶番っぽさが増していくのだ。知らねえって。ドラゴンボールでいえば、セルゲームでミスター・サタンが急にお腹が痛くなったりしたけど、そういうのを見させられている気分に、オレは今、なっているわけだ。知らねえって。

健康面を理由にすることで、何かを納得させようとする意図があったのはわかる。けど、その「何か」なんて存在しないと思う。
意図なんかなく、事実を述べているだけというなら、ますます茶番感が増す。みんな、ミスター・サタンを想像してみようよ。「あたたたた、急に腹が…」だぜ。