『そろばんずく』を目一杯楽しんだ

9時起き。

昨夜はエアコンを止め、窓を開けて寝てみたが、夜中に暑さで目が覚めた。寝室の窓から風が吹き込んでくるのを感じたが、その風はぬるく湿っていた。

そんな夜を経て朝が来て日が昇って9時になったら、暑くないわけがない。外の空気は湿っていて暑かった。

水耕トマトに水を補給した。枯れ進行はゆっくりになり、根に近いところから別の茎が育ち始めている。

実家に帰ろうかどうしようかと考えながら午前中を過ごした。帰ったところで、どうせ釣りに行って間を持たせるだけなのだが。

で、結論が出ないまま昼になり、結局一日中家にいた。

昨夜、映画『そろばんずく』を半分見て、今日全編見終わった。
この映画は公開時に友だちと一緒に見に行った。とんねるずの主演映画ということで、ミーハー気分で見に行った。舞台挨拶がある回だったので女性客が多かった。キスシーンでファンの子が悲痛な声を上げていた。
まだろくに映画を見ていなかった頃なので、映画館に行くということ自体が重要で、暗がりに座ってしまえばどんな映画も面白く感じた。『そろばんずく』も、とっても楽しんで見た。
しかし、この映画は、監督的にもとんねるず的にも黒歴史化されてしまい、それに雷同ずる形でオレも、「好き」とか言わずに生きてきた。
でも、やっばりけっこう好きなのだ。
そして、今回見直してみて、好きになるポイントがいくつかはっきりしてきた。
まず、東宝配給ということで、サラリーマン喜劇の体裁にしているところがいい。小林桂樹と三木のり平が出ているのはそのため。
そして、東宝サラリーマン喜劇は、小芝居を積み重ねて作られた茶番である。ゆえに、この映画もそういう作り方がされている。
そんな中で、森田芳光監督は、自己パロディ的な演出を入れている。『家族ゲーム』みたいなショットをいれたり。映画「メインテーマ」の主題歌を安田成美に歌わせたり。
そういう、細かい色々なところは、森田芳光ファンや映画ファンの神経を逆なでしただろう。でも、要するに駅前シリーズ、社長シリーズ、クレージー映画だから、そんなに目くじら立てることはないと思うんだが。
ただひとつ惜しいのは、公開された1986年当時のとんねるずは、ダンスや歌のキャリアがまだそれほど積まれていなかったということ。この映画に足りないのは、ミュージカル要素だと思う。歌と踊りがあった方が絶対楽しい。冒頭、ト社の歌をみんなで歌うところだけでもワクワクしたし、その後ずっと覚えていた。ああいう場面がもっとあればなあ。もし90年代、せめて1988年のとんねるずで撮られていたらそういう場面がふんだんに作れたはずだ。
序盤、お茶を入れる女子社員が可愛いなあと公開当時から思っていたが、どうも川田あつ子っぽい。
日活ロマンポルノ女優の泉じゅんがチーママをやっていて、鼻にかかった低音のエロ声に70年代の香りがかすかに残っていてイイ。
小林薫の怪演がとにかく素晴らしい。渡辺徹と二人で、全裸でシャワー浴びながら「おばさんだ、おばさんだ」とスキップする場面は下らなくて笑える。
名取裕子も最後の方で、普段なかなか見せない芝居をしている。
意図的に変な風に撮っているシーンが多いが、構図はさすがにカッコいい。人物配置の仕方とか、普通に撮ってるシーンで「おっ!」となった。
あと、出てくる女の子たちが不思議とみんな可愛い。バブルをめいっぱい享受した世代でしょうなあ。そういえば安田成美のスーツ、肩パットがすごかった。あれはちょっと笑える。

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