リップシンクだからこそライブ

7時起き。
書き作業をしようと思ったら、昨日プリントアウトした紙が見あたらなかった。上着やパンツのポケットに入れた記憶があるのだが、そこにはなかった。リュックのポケット、キッチン、テーブル、PC周りにもなかった。昨日買い物をしている時に、財布の出し入れをして落っことしたのかもしれない。

朝飯に、お粥、小ネギのぬた、切り干し大根の煮物、ネギ納豆、茄子のぬか漬け食べる。ぬた、久しぶりに作った。切り干し大根は納豆と混ぜておぼろ納豆にしようか迷ったが、ネギ納豆用の長ネギがまだあったので別個にした。

午前中、洗濯、ユニコーンを聴きながら愚ブログ更新、持っている薬の整理をする。風邪薬、関節痛の薬、痛み止め、抗不安薬、消炎剤、胃の粘膜保護、利尿薬、などなど。風邪薬などは、いつ買ったんだこれ? というくらい古く、2012年に期限切れとなっていた。一生飲むこともなかろう。捨てる。

薬の整理をしていたら、はるか昔、まだジャパーン!はアジアの冠たる国家であると、ジャパーン!の人が信じていた頃、下町の小学校へ教育実習に行き、実習の終わりに教え子の女の子からもらった貝殻が出てきた。

その子は、おじさんおばさん先生の多かった小学校に悍馬の如く颯爽と登場した若き教育実習生であったおれへの餞別として、夏休みに家族で海に行ったときに集めた貝殻からいくつか選び、袋に入れ、プレゼントしてくれたのだろう。
並べてみて、形のかわいさにうなった。丁寧に選んでくれたんだなあ。取っておいて良かった。

午後、スタ丼が食べたくなり高円寺へ。寒かった。『伝説のすた丼』で並盛りを食べる。昔の『スタ丼』を出す店は国立と小平に残っているらしい。

オーケーストアでビールを騙る飲み物、安ビール、スモークサーモン、ダイソーでピルケースを買い、3時帰宅。すた丼後はどこかでコーヒーを飲みながら読書しようと思っていたのだが、寒かったので家にこもることにした。

6時過ぎまで読書。『快楽』ではなく、本棚にあった古い新書だのを読む。

夕食にカナッペ。酒の肴兼用。クリームチーズといくら、スモークサーモンのマリネなどのせる。

Perfumeのファンクラブ会員期限が迫っており、更新したものかどうか迷っている。もう2年以上ライブに行っていないし、アルバムも出ていない。
スマホをアレクサのスピーカーにつなげて、持っているアルバムを再生してみた。『GAME』から『トライアングル』までの楽曲の充実度はすごかった。あの頃は新曲が出るのが楽しみで仕方なかった。

2017年以降の曲はつまらない。そのことは認めざるを得ない。ワクワクさせる曲は2016年にOK GO と共通名義で出した “I Don’t Understand You” が最後だ。しかし、あの曲をライブでパフォーマンスした話は聞かない。そして、それはチームPerfumeでPerfumeを担当している三人組の責任ではないから、切ない。
中田ヤスタカさんは骨の髄までクリエイターな方だと思うが、音楽を作るモチーフとしてのPerfumeは、中田さんの中ですでに終わっているのかもしれない。創作者としては当たり前のことだ。そこを、プロとして楽曲作成を続けているというのは、なんだか不自然だ。いや、デビュー当時の状況に戻ったと思えばいいのか?

こういうモヤモヤを一発で晴らしてくれるのがライブなのである。行ってみるとわかるのだが、近い距離で三人が歌い踊っているのを見ると、音そのものは聞こえなくても、波動と気が伝わってくる。あ、歌っている、とわかる。
2013年のドームでおれの隣にいた女子客は、Perfumeファンの友達につき合ってライブに来たようだったが、移動車に乗ったのっちが目の前を熱唱しながら通り過ぎた時、波動の直撃をくらったらしく、隣の友達を振り向き、「のっち可愛い!」と目を見開いて叫んでおられた。
Perfumeは、リップシンクだからこそライブに行く価値があるという、希有なアーチストなのだ。

昨年のドーム公演が中止になったのは残念だった。もし前日のチケットをとっていれば、自分の中にライブ貯金が出来て、一年半はモヤモヤを感じずに済んだであろうに。

2時半過ぎ就寝。