精進落とし

7時起き。選曲と編集を10時までに終えた。

水耕栽培の養液補充をする。二日で10リットルのバケツ一杯分が消費されている昨年の7月よりもペースが早い。

10時半に家を出る。昼ちょうどに実家へ。母、遺体を移送したので落ち着いていた。

2時過ぎくらいにアコレへ行き、昼飯代わりに唐揚げにタイカレーの缶詰をかけて食べた。

5時、礼服に着替えてセレモニーホールへ。葬儀は明日なのだが、今日は家族で集まり精進落としがしたいという母の希望で、妹一家ともども集まることになった。
ホールに着くと妹家族はすでに来ていた。通夜ではないのでみんなラフな格好だった。礼服を着たのは自分だけで、まるでホールの係員みたいになってしまった。

ホールの人にスマホを渡す。編集した音ネタのデータは、今は使っていないスマホに入れた。そのスマホだとイヤホンジャックがついているので接続に便利だと思ったのだった。

甥の次男が着くのが少し遅れたので、三十分ほど待った。やがて甥が到着し、みんなで棺を囲むように座り、仕出しのお弁当を食べ、ビールを飲んだ。

着替えを済ませた父は、顔もきれいに処理を施されていた。ヒゲを剃られていたのが残念だった。剃らないときれいにならない、という理由だったようだが、剃ったために、他人行儀になったように感じられた。そして、遺体はすでに父ではなく、抜け殻なのだなという思いが強くなり、興味がなくなってしまった。
代わりにホールの天井近くを見た。いるとすればたぶんその辺のどこかだろう。そう思う方が自然だ。

食事の初め頃は会話もなく、異様な雰囲気になっていた。精進落としは父がこだわっていたので絶対やるべきだと言ったのは母だったが、とってつけた理由だ。むしろ、今日のは、母が絶対やりたいと思いこんでいるからやらせてやっている会だと思う。それでいいはず。

妹が作ってきた父のスライド映像を見る。昔の写真より、孫と映った写真の方が沢山あった。孫、つまり甥っ子たちの方を見ると、三人ともハンカチで涙を拭いていたので、良かったと思った。

仕出しのお弁当はとても美味しかった。西京焼きが特に。

8時半頃に散会する。

帰宅し、着替えてアコレへ行き、明日の朝飯用に大豆とタイカレーを買う。

ワインを飲み、12時就寝。