『方舟』読了

5時半起き。

水耕栽培の水補給と、葉かきをした。実を摘み取ったら、それより下の葉は収穫には用がないからカットする。それにより、栄養が実に集中するのが狙いだ。

しかし、全体を見回してみて、あることに気がついた。先週、部屋から花をなんとなく数え、それらが全部実ったら結構な数になるなあと、取らぬ狸の皮算用をしたのだが、それらの花がなくなっている。というか、しぼんだり落ちたりして、実をつけていないのだ。

原因は、ここ数日の猛暑にあると思う。毎年8月になると実がつかなくなるが、同じ現象が起きているのだ。今、花が結実してくれないと、夏の収穫量に大きく影響する。

気温が30度前後に収まってくれれば、再び結実を初めてくれるかもしれないが、もし月末まで今の猛暑日が続くようなら、寒冷紗を被せることも検討しないといけない。

寒冷紗といえば、最近インスタがおかしい。先月末から2週間ほどの投稿が消えてしまったのだ。

消えたのはほとんどトマトの写真だった。連携しているFacebookには投稿が保存されているが、インスタは、なかったことになっている。まるで、性的もしくは暴力的な内容と判断され、運営に削除されたかのようだった。

消えた投稿の文には、8月になったら寒冷紗をかけないといけない、ということが書いてあった。寒冷紗のどこが性的でどこが暴力的だ?

もしかすると、thread 開始に関わる何かなのかなあと思ったが、スマホのインスタアプリを更新していないからかもしれなかったので、一応、アップデートはした。しかし、収穫したトマトの写真が消されるのはなんだか悲しかった。

朝飯に、トースト、トマト、フルーチェの減塩食。トーストはチーズとジャム。スライスチーズは意外と塩分が少ないことを知った。

9時半から仕事。昨日、修正が終わったツールを送ったが、その返事がきていないので、それを待つ。

昼、永福大勝軒で中華麺と生玉子食べる。以前は高いと思っていた店だが、同系列の梅ヶ丘『勝や』などが値上がりし、永福に近い値段になったため、割高感が相対的に薄まったと思う。やっばり旨い。

井の頭通りを、オリンピック高井戸店まで走り、ペットコーナーでカルキ抜き材を買った。

ダイソーへ。梅干しの土用干し用に干し網をもう一つ買いたかったが、ランニングしながら持って帰るのはしんどそうだったので、売っていることだけを確認して店を出た。

炎天下、走って帰宅。7キロちょっと。

水のシャワーを浴びる。

午後、昨日のメールの返事を読んだ。オレが改修したツールは大丈夫だったらしいが、姉妹ツールも同じようなエラーがでるので、それを直して欲しいとのことだった。

妹ツールの中身を調べ、姉との関係を調べる。クライアントは妹が犯人だと言ってきたが、自分の見立てでは妹が姉をかばっているように思えた。で、意見書を作り、クライアントにメールした。

夕方、クライアントから返事がきた。状況はわかったが、姉と妹のどちらがクロなのかは五分五分だった。

夜、トウモロコシ、トースト食べる。

今日は、昼の大勝軒しか塩分をとらなかった。大勝軒の塩分はかなりのものだが、その前後、炎天下を走っているため、汗を3リットル近くは流している。排出した汗に含まれる塩分と、朝食夕食の減塩で、たぶん今日摂取した塩分は、大勝軒くらいじゃ足りない感じに相殺されているだろう。

夕方7時過ぎ、ドラッグストアで買い物。食パンと炭酸水を買う。家に帰る時、空気のむわっとした熱さに驚いた。

『方舟』読了。

最初の方で登場人物達はすぐに物語の『設定』に取り込まれる。本編はすべて、その設定の中で展開する。設定は二つ。『ここから出られない』と『犯人はこの中にいる』

さらに、ここから出るには誰か一人死ななくてはならす、ある時間が経過すると全員死ななくてはならない。だから死ぬ人を早く決めないといけない。それは犯人であるべきだと一同は思う。

物語の語り手には、親戚の相方がいる。彼が、なぜか冷静沈着で、探偵のような役割を果たす。このあたりがひどくご都合主義のように感じた。ついでに言えば、閉じ込められるまでの展開も無理矢理だった。

閉じ込められている間に、別の事件が続けて起こるが、探偵は推理を続け、犯人を突き止める。よくできた推理だった。

そして、この本を読むべき理由が、その後明らかになる。

どんでん返しなのだが、後味がいいとは言えない。非人間的とさえ思う。しかし、闇を感じさせる余韻がものすごく、結局のところ、作者にしてやられたんだなあと思ってしまった。文句のつけようはいくらでもあるのだけど、投げ飛ばされてしまったのは事実だ。

文句のつけようは何かというと、登場人物に人間としてのリアリティを感じられなかったことだ。いねーよ、とツッコむ気にもならないほどだった。ゆえに、ラストも、驚きはしたけれど、こんな人間は絶対にいないなあ、とも思った。サイコパスやシリアルキラーなら、存在のしようもわかるんだが、本作のそいつの存在のしかたは、現実には不可能だと思う。

だが、物語上ではあるけれど存在させ、しかもそのさせ方が何の気なしであるところに戦慄した。え? そういうのって、あり? と。

なので、文句のつけようをひと言でいうと、登場人物がいなかった、ということになるだろう。キャラ設定と名前が登場し、物語の中で日本語をアウトプットしていたのだ。

12時半就寝。