酒で捗らなくなるのは本当だ

夕べも3時まで眠れなかった。興奮していたせいだろう。

9時16分ギリギリ起き。9時半から作業。

午前中、音羽屋さん依頼の調べ物する。

昼、ご飯、きゃらぶき、ネギ納豆、煮干し田作り、ミニホットドッグ、マカロニサラダ。

午後、調べ物続ける。夕方4時に終え、報告メールを送った。

夜、ご飯、ネギ納豆、豆腐味噌汁、マカロニサラダ。

今月前半は煮干し出汁を水筒でとっていた。後半は鰹出汁をとっている。顆粒出汁に比べると、もちろんどちらも旨いが、コストがかさむ。また、出し殻の再利用をどうするかという問題がある。煮干しは、田作りにしたら結構よいおかずになった。鰹節はどうか。やはり醤油とみりんで煮しめて佃煮風にするしかないが、おかかおにぎり何個分になるだろう。食べきれないのではないか。

『魔の山』下巻読む。ハンス・カストルプがベルクホーフに滞在してから一年が経った。その間、良くなっていないのに出ていったり、ひっそりと亡くなったりした者がいた。セテムブリーニは出ていった者の一人だが、ベルクホーフの近くに下宿していた。いとこのヨーアヒムは早く軍人になりたくて仕方ないのに、検査をしても菌の数が減らず、イライラするようになっている。ハンス・カストルプはすっかり順応し、不味かった葉巻もすっかり美味しい。ある日、ベルクホーフを出て町を散歩していたら、セテムブリーニが別の男と議論している場に遭遇する。その男はナフタといい、どうもセテムブリーニの論敵らしい。ハンス・カストルプは、彼からも影響を受けたいと思い、後日、ヨーアヒムを連れてナフタの部屋を訪問する。洋裁店の下宿で外見はみすぼらしいのに、部屋の中はゴージャスだった。ナフタの話を聞いていると、屋根裏に下宿しているセテムブリーニも入ってきて、ナフタと論争する。ナフタはルネサンスから発達した人文主義を認めていないようだ。資本主義を神学的に否定し、恐怖政治による統御を認めている。とんでもない思想のようだが、観念的な論争なので、やたらに難しい。横で聞いているハンス・カストルプは、思想として腑に落ちるところがあるたびに興奮している。

読んでいると眠くなったので、9時過ぎまで寝た。30分ほど軽く寝ようとしたのに、2時間越えの睡眠になってしまった。

「夢想」練習する。復習ばかりしてきたので、先の方がおろそかになっていた。

今日は酒を飲まず。先週の平日もほぼ飲まなかった。

家では飲まない方が、色々はかどる。飲むのは、「今日はあとこの映画を見て寝るだけ」の、映画を見ながらくらいがちょうどいい。飲まないと、何かを腹に入れたいとも思わない。いい事ずくめだ。そんなことはわかっている。

今日のように、一日飲まないで過ごすことは別に苦痛ではない。手も震えない。人生が辛く感じることもない。うん。知ってる。

何もない平日に飲むのはやめようと思ったのは、2018年に勝谷誠彦がアルコール中毒による疾患で亡くなったのを知り、ショックを受けてからだった。以降、半年くらいは、人と会って飲む時以外は飲まないようにしていた。

翌年夏くらいから、何だかんだで、飲まない日より飲む日の方が増えていった。

2021年に仕切り直し、5月から7月まで二ヶ月以上まったく飲まなかった。その後、何かハレに属する出来事があったら飲むというルールにした。その年いっぱいはそのルールでいけた。

この時もまた、翌年になってから夏にかけて、再び、飲む日の方が増えていった。

2023年から2024年の夏は酒量が増えた。暑かったからだ。ビールは水分補給のために飲むものではないのだが、あっついから、冬に飲む量だと、とても足りないと感じた。

そんでまた、けっこう飲んでも酔わないタチだから、500mlを3缶空けても飲んだ気がしない、なんてことになっていた。酔いの自覚に関わらず、500ml3缶なんてのを毎日続けるのは飲みすぎだ。

そんな夏に、まったく飲まない日を設けることは簡単だった。むしろ、飲む量を1缶に減らす方が難しかった。

まったく飲まない日を一日設けて、翌日飲もうとすると、500ml3缶も飲みたくはなくなる。しかし、飲んだら、飲まなかった前日に比べ、様々なことがはかどらなくなる。はかどるのは、衝動的な料理だけだ。

今から二十年後、朝9時にスーパーのレジに並び、震える手で焼酎200mlパックを何個も買い、飲みながら帰宅する自分を想像できるか?

たぶん、そうはならないと思う。過去、メンタル的に、どん底方面に落ち込んだことは沢山あるが、頓服として酒を選ぶことはなかった。非効率だと思っていた。素直に病院行って、メンタルに効く薬を処方してもらった方がいい。

どん底に落ち込んだ経験のおかげで、メンタル回復手段として酒を選ぶのは最適解ではないということを学んだといえる。今後、そうなっても、たぶんいいちこは買わないだろう。その金でメンタルクリニック行くよ。

最近学んでいるのは、飲むことで、なにが捗らなくなるのかを、体感的に覚えることだ。まず、日々のルーティンはまったく捗らなくなる。Youtube や漫画ばっかり見るようになり、気がつくと5時間くらい経っている。

捗らないのがイヤなら、飲まなければいい。シンプルだが、ただそれだけを頭においておけば、飲む日は減る気がする。そして、飲む日をなくす必要はない。飲みを捗らせる日、という捗りもある。で、ライブ動画や映画を見ればいい。

夜2時まで「夢想」を練習し、『魔の山』を読んだ。ヨーアヒムがとうとうベルクホーフを出て行くところまで。

3時就寝。しかし、メラトニンサプリを飲んだのに眠れなかった。