『ゴッドファーザー』見る

7時起き。昨日飲んだのに早く起きた。

昼過ぎ、走りに行く。環七、早稲田通り、環八、青梅街道を、真四角に走ったが、ランニングウォッチのスイッチを入れ忘れたので、計測キロ数は10キロちょうどになった。実走距離は11.7キロほどだった。

夜、Amazon Prime Videoで『ゴッドファーザー』を見た。二十代の頃、録画した吹き替え版を見て以来。ストーリーはほとんど忘れていたが、長兄のソニーの顔はなぜかよく覚えている。夢に出てきたことさえあった。

アル・パチーノはいい男だった。めちゃくちゃキリッとしている。ただ、父の暗殺未遂とソニーの死をきっかけに、はからずも一族を背負うことになった時の、葛藤を表す場面が少ないのは気になった。原作がそうなのかもしれない。

マーロン・ブランドの受け口は役作りなのだろうか? 当時、まだ四十代後半のはずで、大胆な老け作りだ。

冒頭の結婚式、マイケルがシチリアに隠れる場面、マイケルの息子が洗礼を受ける場面、有名な床屋暗殺場面。名画は、意志より先に、目が絵面に夢中になるが、そういう意味で典型的な名画だった。

高田馬場でライバーが刺殺された事件について、女性ライバーが容疑者に何度も借金を申し込んだことなどが報道されたためか、被害者に同情が集まっている空気を感じる。

しかし、投げ銭したりお金を貸したりする男を、本当に好きになる女なんて、いるわけないだろう。いたとして、そういう女、好きか?

借金を申し込んだLINEの文面を見ると、確かに女はひどいのだけど、返信する男の感じから、完全にカモられているのがわかる。女が何度も借金を申し込んだのは、女がひどいからというより、男がカモ過ぎるから、女がイケると思っていたためだろう。

これは、友人がマスコミに語ったように、容疑者は頼まれたら断れない性格だったという表現で弁護できるレベルではないと思う。彼は、貢ぐ病に罹っていたというべきだろう。

貸している間は、夢を見ていたから貸せたともいえる。返してくれるに決まっていると思う夢だ。

女は、カモれると思ったため、男の夢見状態を持続されるような押し方で借金の申込を続けた。その借り方は、罪というより、命取りであったと思う。人が最も深く相手を恨むであろう裏切りを、ただ相手を軽く見るという判断だけで、躊躇なく続けてしまった。

しかし、容疑者は42歳で、被害者は22歳。どうしても容疑者に対して思ってしまう。どうして、今に至る長い道の途中で、オレは大人なんだから、って思えなかったんだ。