7時起き。朝飯に、ご飯、鰺、大根おろし、テールスープの残り。
食べてすぐ二度寝。12時に起きる。
1時、実家を出る。走りに行く。暑熱順化を促進するため、インナーを二枚着込み、ジャージを着た。
先に昼飯を食べるため、葛西方面へ。目当ての店『八千代軒』はやっていなかったので、駅の北口をやや行ったところにある『からしや』で、からし麺、ライス、生卵を食べた。人気店であることは知っていたが、食べるのは初めてだった。からし麺は油そばで、卓上の唐辛子とにんにくを加え、すき焼きみたいに麺を卵につけて食べると大変旨かった。汗が大量に出た。残った汁にはライスを投入して食べた。ライス投入は、東小金井の『宝華』でもできたらいいのにと思った。できるのかな?

店を出て、本格的に走り始める。ペースは極ゆっくり。環七を北上し、新大橋通りを渡ってから新中川沿いに出て、千葉街道を右折し、柴又街道を北上した。
柴又に着いてから、帝釈天参道を走らずに歩いて通り抜け、江戸川土手に出て矢切の渡しを見学した。渡し賃は現金のみで、片道300円だった。『からしや』で食べたお釣りが380円しかなかったので、向こうに渡ったら帰ってこられない。向こうは千葉の市川市だ。東京都に戻るには、下流に走って千葉街道の市川橋を渡らないといけないが、川が東側に蛇行しているので、遠回りになってしまう。





で、渡るのは諦め、実家方面に戻ることにした。この時点で走行距離は12キロ半だった。
土手沿いを少し南に走り、寅さん記念館の横から土手の階段を降り、住宅地を新柴又駅へ走り、柴又街道に合流した。南へ走り、蔵前橋通りを渡り、住宅地に入って小岩駅方面に向かった。総武線ガード下をくぐり、線路沿いを駅に向かい、南口に出た。フラワーロードを南に走り、千葉街道を南西に走り、新中川の手前でセブンイレブンに入ってアクエリアスを買って飲んだ。
川を渡り、そのまま進んで環七に出た。環七を南へ走り、首都高をくぐってから一之江境川親水公園沿いに南へ走り、松江七丁目の辺りでいつも走っている一之江通りに合流し、そこからはまっすぐ南に走って実家に戻った。往復25キロだった。
風呂に入り、夕食にいちごを食べた。果物くらいしか食べたくなかった。今日は、家に帰ってから走るつもりだったが、走るだけなら実家でもできると思い帰らなかった。しかし、走ったら家に帰るのが大変億劫になってしまった。で、明日の朝帰ることにして、OKまで明日の朝食に食べる魚などを買いに行った。
マーチン・スコセッシ監督『アイリッシュマン』を Netflix で見た。マフィアに雇われた元殺し屋の回想記。殺し屋のフランク・シーランをロバート・デ・ニーロが演じる。4時間もの大作だった。
フランクはトラック運転手だったが、荷の横流しを訴えられたときに助けてくれた弁護士のビルから、マフィアの親分ラッセルを紹介され、彼の指令で様々な人物を消していく。やがて、ラッセルからトラック運転手組合の委員長ジミー・ホッファを紹介される。ジミーを演じるのがアル・パチーノ。
このジミーがとにかく頑固で口が悪くて面白い。フランクはジミーの股肱となり、家族ぐるみのつき合いとなるが、父に懐かない娘のペギーが、ジミーと仲よしになるのがおかしかった。
ジミーはニクソンを支持していたのに、ケネディが大統領に当選し、弟のロバート・ケネディが司法長官になったことで、マフィアとのつながり等々追求され、ついには収監されるが、ニクソンが大統領になり、恩赦で釈放される。
ジミーは委員長の座に固執するが、マフィアはすでに別の人物を委員長に推していた。ここでジミーとマフィアの間に悶着が起き、引くことを知らぬがゆえに、とうとうジミーは抹殺されることになる。刺客はジミーと親しいフランク。
映画は、フランクが妻とラッセル夫妻四人でビルの娘の結婚式に向かう場面が、途切れ途切れに流れる。それに対して、現時点の老いたフランクと、老いたフランクが回想する過去が順番に流れる構成。結婚式に向かう途中、ラッセルはフランクに、ジミーを始末するよう告げるのだ。
フランクの娘ペギーは、父がジミーを殺したと悟り、以降、父と一切話さなくなる。事件のあと、フランクやラッセル達は様々な容疑で逮捕されるが、出所後もペギーは父と決して会おうとしない。もう一人の娘は、謝罪したいという父に、「何を?」と聞く。彼女いわく、父には昔から何も言えなかったのだという。なぜなら、言うと必ずひどいことになるからだ。映画前半、ペギーが近所のお店で店主にいじめられたという噂を聞いたフランクが、店に乗り込んで店主をフルボッコにする場面が伏線としてあった。
あらゆる場面の映像が美しかった。背景と衣装の色合いが完璧に調和していた。室内の場面は、外から入ってくる光を効果的に使っていた。最新技術を使い、ロバート・デ・ニーロを若作りさせており、トラック運転手時代のフランクは、まるで三十代後半に見えた。