6時過ぎ起き。
梅干しの土用干しをする。
ダイソーで買った野菜干しネットに梅と紫蘇を並べ、物干し竿に吊した。
網の入り口が狭く、入れるのに苦労した。
もののけ姫のコピー「生きろ」は、考えてみたら糸井重里氏のものだった。
糸井さんはすごいのだな。
9時、お粥と納豆食べる。
途端に汗が出た。
昨日Amazonで注文した枕とナッツが届いた。
枕はU字型のもので1万円以上したのを、貯まったクーポン券を使い2800円で買った。
試し寝をしてみくと、なかなか具合が良かった。
ナッツはひまわりとピーナッツでどちらも1キロ。
ピーナッツはまちがえて生を買ってしまった。
荒玉水道をジョギング。
団地そばのファミマと、神田橋の先に植えていたひまわりが、8月頭の雑草刈りで抜かれていた。
家に帰ると玄関にカマキリがいた。
「シーシュポスの神話」読了。
世界をわかろうとする人間に対し、一切わかってくれない世界。
二つをつなぐのが不条理で、それを意識して生きることについて書かれている。
難解だが、哲学書としてはむしろ平易なのかもしれないと思った。
俳優についての考察が面白かった。
日差しに合わせて干し網を移動する。
梅干しを入れる瓶を買いに100円ショップに行く。
暑かった。
どんな入れ物がいいかをスマホで調べる。
タッパーでも大丈夫とあった。
ならば家にあるものでいいと思い、石灰と肥料だけ買って帰る。
4時、網を取り込み、梅干しを梅酢に戻した。
戻す時にひとつ落っことしてしまったので、洗って味見してみた。
梅干しの味がした。
5時前に出る。
オギノ君と飲むために五反田へ。
北口の植え込みにひまわりが沢山植えられていた。
路地に白猫がいて、女性が話しかけていた。
「可愛いですね」
彼女が話しかけてきた。
「そうですね。目がオッドアイみたいになってますよ」
「ほんとだ」
猫が鳴いた。
鳴き声が長かった。
暑いからかもしれない。
「酔っ手羽横丁」に入り、オギノ君にLINEをする。
6時過ぎ、オギノ君と宇原君が来た。
オギノ君、ツーブロックにしていた。
宇原君はオギノ君の会社に正式に入ったらしい。
東京OXカンパニーに関わった者が5人もいる会社だ。
「専務、船買いましょうよ」
宇原君が言った。
「あのな、xxは2台目のボートを買って、つぶれたんだぞ」
「うち、1台目でしょ」
船を買う話が出るなんて、景気のいい話だと思った。
「オギノ君が入って15年くらいだけど、業績は順調ってことなのかな?」
彼は少し考え、
「売上はそんなに変わってないですよ」
と言った。
「俺が入った頃がぐしゃぐしゃだったんで、マシになっただけです」
「その分、利益が上がった?」
「まあ」
今は専務取締役で、さらに別会社では社長をやっているという。
「ところでドカさん」オギノ君は言った。「あなたは今、何をしてるんですか?」
「芝居してるよ」
「それはわかってますよ」
ビールを飲む間があり、彼は仕事のことを言っているのだと察し、答えた。
「仕事は、今のところに8年いるよ」
「それ、派遣だったら違法じゃないんですか」
「所属が別会社に変わってる」
ひょっとして遠回しにスカウトされているのかなと思った。
「シン・ゴジラ」の話をすると、二人はまだ見ていないという。
だが、庵野監督が好きではない知人が見に行って絶賛していたと、オギノ君は言った。
入ってまもない宇原君は、会社の不条理が目につくらしく、色々な文句をオギノ君に言っていた。
オギノ君がいないと、社の空気は緩むらしい。
逆に言えば、それだけ彼の存在は大きいということだ。
9時過ぎにしのちゃんが来た。
会うのは5年ぶりだった。
「シン・ゴジラ」の話を振ると、彼女もまだ見ておらず、でも知人が絶賛していたというところは、オギノ君達と同じだった。
気がつくと11時を過ぎていた。
会計をすると、オギノ君は全員分を払っていた。
「いくら?」
と聞くと、
「いいっす」
と言われた。
無理に4000円だけ渡したが、たぶんもっとしただろう。
さすが社長だなと思った。
宇原君と途中まで一緒に帰る。
飲んでいた時には聞けなかったことを聞いたりしていると、新宿を通り過ぎてしまっていた。
高田馬場で宇原君と別れ、新宿まで戻り、高円寺から家に帰った。
1時近かった。
昼間の猛暑のわりに涼しかった。
今年の夏は熱帯夜が少ないのかもしれない。
酔いが回ってきて、いつの間にか寝てしまった。