食うため走り、『赤ひげ』見る

11時過ぎ走りに行く。走るのが目的ではなく、昼飯を小金井の『つばき食堂』で食べるため、カロリーと塩分をたっぷり排出したかったからだ。

五日市街道を環八まで走り、井の頭通りに移動して吉祥寺を過ぎ、しばらく進んだあたりで50分が経過した。そこで10分休憩してから再び走る。
45分ほど走ると、『つばき食堂』に着いた。距離は14キロ半ほどだった。

ネギつけ麺の大盛りとスタミナ飯を頼んだ。そういえば人生で初めて食べたつけ麺はこの店のだった。近くにあった集会所で稽古をした時、休憩の食事タイムで後輩がつけ麺を食べながら、「大盛りでもつけ麺なら楽に食えますね」と言っていたので真似をしたのだ。その後、『大勝軒』系列のつけそばを食べるなどして、個人的なつけ麺ブームが十年くらい続いた。

『つばき食堂』はラーメンショップ椿である。さいきん店名を変えたらしいが、店の外観や内装は特に変わっていなかった。
つけ麺は昔食べた時と同じ味がした。ここでこれを食べるのもすごく久しぶりだ。20年ぶりくらいかもしれない。

食べ終わり、武蔵小金井駅に向かってゆっくり走った。阿佐ヶ谷までJRに乗って移動し、そこから家までまた走った。トータルの走行距離は17キロになった。

選曲の続きをした。

妹から、今日は帰ってこないかの確認メールが来た。本当は夕方に帰るつもりでいたが、選曲や編集作業があるので無理そうだと返事をした。

夜、『赤ひげ』見る。ちょっとだけ見るつもりで再生したら、前半をすべて見てしまった。黒光りする美術に見入ってしまった。
黒澤明自伝『蝦蟇の油』には、若い頃に兄が住んでいた神楽坂の長屋に転がり込んだ日々のことが書かれているが、『赤ひげ』や『どん底』を見ると、その時のことが演出に生きているんだろうなと想像してしまう。特に、貧しい者が虐げられる描写にそれを感じる。