キマイラシリーズを立て続け

金曜日にキマイラシリーズを9冊借りた。
9巻から16巻までの文庫本と、17巻に相当するハードカバー。
それぞれ「金剛変」「狂仏変」などとタイトルがついているのだが、どれがどれやらわからない。
金曜に9巻と10巻を読み終え、土曜に11巻を読み終え、昨日12巻を読み終えた。
改行が多い本なので、1冊を読み終えるまでの時間はたいしたことない。
1時間強もあれば十分。

1巻が1982年。
8巻が1987年。
9巻が1988年。
12巻が1992年。
13巻が刊行されたのが1994年。
17巻が2006年。

発行年月の間隔が長くなっている。
そのため、10年以上も登場していないキャラクターがいる。
夢枕獏の小説技術が上がるにつれ、話は複雑な方向へ進んでいるようだ。

平行して、サラ・ウォーターズ『夜愁』読む。
戦後のロンドンを舞台にしている。
結婚相談所に勤める二人の女と、それぞれの恋人や兄弟。
まだ3分の1ほどしか読んでおらず、展開がまだ読めない。
だが、登場人物はそれぞれ、過去になにか思い秘密を抱えているように思える。

夕方実家へ。
母がサンマを焼く。
身を二ツに切って焼いたため、切り口から脂分がすべて出てしまい、身がぱさぱさだった。
旬の味覚がもったいない。

キマイラシリーズの13巻と14巻読了。
過去の回想シーンが始まった。
しかも、回想シーンに登場する人物がさらに過去の回想を始めた。
そのため、話の構造はいよいよ複雑になり、そもそも初めの謎はなんだったんかわからなくなってきた。

だが、回想の入れ子構造は、嫌いではない。
回想そのものも嫌いではない。
読んでいて『ねじまき鳥クロニクル』を思い出した。