一日中家で養生

ル・グイン『所有せざる人々』読了。20年ぶりに再読した。共産主義国家を戯画化したような惑星アナレスの物理学者が、これまた資本主義を戯画化したような惑星ウラスを訪れる話。もともと、ウラスにいた共産主義者が、まとめてアナレスに移住したという設定で、160年くらい交流がなかったらしい。共産主義国家の実験結果をSF小説でシミュレーションしているようなものだ。1974年の作品。アメリカがベトナムから撤退する1年前だから、作品のパンチ力は現在よりも強かったと思われる。

8時起き。昨日作ったハンバーグの残りをハンバーガーにして食べる。
寒かった。一日家で養生しようと思った。
昼も家にあるもので済ませる。トーストとソーセージと目玉焼き。
サラ・ウォーターズ『黄昏の彼女たち』読む。

夕方、ポテトサラダ作る。7月に収穫したジャガイモが、休眠期間を終えつつあるので、芽が出る前に食べないといけない。
夕食にスンドゥブ、鯖の水煮、ソーセージとザワークラウト食べる。

食べながら映画を二本見た。
「たみおのしあわせ」と「天国と地獄」

「たみおのしあわせ」は、原田芳雄とオダギリジョーの、父と息子演技を楽しむ映画だと再確認した。麻生久美子は、得な役とはいえないのに、無心でやっている良さがある。

「天国と地獄」は今さらなにを書けばいいやら。冒頭の密室劇部分、会話が面白いのはもちろんだが、絵がいちいち決まっている。秘書役の三橋達也が実にいい。絵が決まっているといえば、飲み屋のシーン。セリフがなく、絵だけ。カッコイイ。