『阿修羅のごとく』第三話を見たっ!!

7時半起き。

「夢」を練習してから稽古場へ。先週やった部分は2ブロックあり、そのうち前半はこの一週でだいぶ慣れた。後半はここ数日取っ組み合い、先週のレベルからは上達していた。そこをさらに、師のアドバイスで練習した。次のブロックはまだ半分しかできていない。その次のブロックは師に理想像を見せてもらった。

午前中、昨日の夕方U次郎さんから受けた依頼作業をする。既存ツールのエラー対応。エクセルファイルを出力する機能でエラーが発生していた。ウィンドウ枠の固定をする際、VBA で FreezePanes を True にすることができないエラーだった。

こういうエラーは、対象オブジェクトの参照が上手くいっていないことがほとんどである。

FreezePanes については ワークシートクラスではなく、Window クラスに属している。このため、設定時は ActiveWindow.Freezepanes=True とやる。その場合、直前に対象シートを Activate しておく。そうすれば、処理対象シートがActive な Window になるという具合だ。

しかし、コードはそのように記述されていた。また、エクセル出力は別々のシートを2枚出力するようになっており、1枚目は同じようなコードで無事に出力できていた。

となるとやはり、2枚目の Activewindow はどっち? というエラーのはずだった。しかし、ステップ実行させ、Activewindow の Caption を表示させてみると、ちゃんと2枚目のファイルを示していた。

実行時、 エクセル非表示かつ画面更新停止になっていたので、エラーの出た二つ目の Freezepanes を実行する前に、Visible と ScreenUpdating をTrue にした。すると、出力している二つのエクセルファイルが見えた。そこから再び、ステップ実行させてみた。

するとなぜか、問題なくウィンドウ枠の固定ができた。操作の特性上、ユーザーに見えている状態にすることが重要なのだろうか?

ここまで調べてから、昼飯にカレーライスを作って食べた。SBの赤缶カレーを久々に使った。ホールトマトを100グラム投入したが、黄色さが変わらなかった。玉ねぎと小麦粉をしっかり色づけないとダメか。しかし、煮干し出汁とコンソメと中華あじで味つけしたカレーはなかなか美味かった。

午後、部署ミーティングに参加。パワハラに気をつけましょうみたいな報告のあと、裏ボスみたいな人にうちにチームのリーダーが報告する時、すごく早口になっていたので、なんだか、パワハラを恐れてそうしているみたいで、こっそり笑ってしまった。裏ボス氏、10年前なら詰める人だったんだろうなあ。

ミーティング後、FreezeSpanes の問題に立ち向かう。エクセルを見えるようにすれば2度のFreezePanes が実行できることはわかったので、コードで SplitRow と SplitColumn を設定した後 FreezePanes を設定するWithくくりの手前で、エクセルアプリのVisible と ScreenUpdating を True にし、ウィンドウの固定実行後に再び Falese にしてみた。処理をしている間、エクセルが突然表示されて再び消えることになったが、エラーは出ず、出力自体は無事にできた。

しかし、挙動がどうも解せないので、その後も色々調査した。

ActiveWindow の代わりに、ウィンドウ名を直接指定しても同じエラーが出た。また、いったんエクセルを表示させ、ウィンドウ固定処理をしてから再び非表示にして、そのあとシートのセルをSelect しようとしると、今度は Range クラスのエラーが出た。FreezePanes を実行する前にさんざん Range クラスの操作をしているのに。そして、エラーが出た Select 処理も、エクセルが見えているうちに実行させると、エラーが出なかった。また、ScreenUpdating を True にしなくても、Visible さえ True にしていれば、エラーは出なかった。

ふと気づいたのは、FreezePanes をTrue にする前に設定している SplitRow と SplitColumn のことだっだ。ウィンドウの固定化をどの位置でするかを指定しているわけだが、ウィンドウ枠固定は Window クラスで処理するのだとしたら、ユーザーの操作に即した書き方をした方がいいように思った。つまり、SplitRow などで分割する位置を指定するのではなく、Range(“A1”) などを実行してセル選択した後で FreezePanes をTrue にする方が、ユーザー操作っぽいではないか。実際、FreezePanes を解説したネットの情報では、コード記述がそうなっているものがほとんどだ。

で、そのように変更してみた。SplitRow と SplitColumn はコメントアウトし、FreezePanes を True にする前に、ウィンドウ枠固定で分割するセルを Range で Select しておく。

すると、エラーなく出力された。Range(“セル位置”).Select を実行することで、ActiveWindow がちゃんとそのシートを示すようになったかのような挙動に思えた。

エクセルを表示する処理はさすがに変だったので、そのようなコード変更をしてから、ツールを上納した。U次郎さんから、「儂が変なことしたんかのう」と心配しているメールが来たが、原因などを説明し「安心してつかあさい」と返答した。

今日は一日その作業をしていた。楽しかった。

夜、サッポロ一番を煮干し出汁で作り、昼作ったカレーを少し食べた。

『阿修羅のごとく』第3話見る。

冒頭、咲子のバイトシーン。喫茶店。巻子の息子と友達連中が、かわいい『いとこの姉ちゃん』を見にきている。咲子、顔色が悪く、バカな甥っ子軍団の注文をとったあと、店内で倒れてしまう。ボクサー彼氏が減量中で、何日もご飯を食べていないというので、自分も食べる気になれなかったらしい。

店に駆けつける巻子は、咲子を家に送る。しかし、アパートの中からはいちゃつき声が。そして、部屋の前には食べ終えたラーメンの丼が二つ。中に入るとボクサー彼氏が、知らない女とボクシングごっこでいちゃついている。

咲子は、女はよしとして、ラーメンを食べたことは許せない、と言う。このセリフは脚色ではないか? 女はよしとしての部分にそれを感じた。ラーメンを食べたことを許せないのは、咲子も一緒にチャンピオンになる苦しみを共有しようと思って、絶食していたからだろう。女は帰り、彼氏はふて腐れる。そら、そうするしかなかろう。

そのあとオープニング。四姉妹が切れるスロー映像が、今回はことのほかハマっていた。

咲子は巻子の家でご飯を食べさせてもらう。巻子は別れて実家に帰ることを勧めるが、夫の鷹男は、彼氏の気持ちもわかるという立場。いっそ、滝子が雇っていた興信所の勝又にボクサー彼氏の調査をしてもらってはどうかと巻子は言う。「やめてよ」と咲子。そらそうよ。

その滝子は、夜、職場で勝又の訪問を受ける。勝又は挙動がいちいち変。積んである本を声に出して読んだり、虞美人草のことで滝子と話したり。そして、公園に滝子を誘い、二人の出会いが浮気調査依頼から始まるのはいやだと言って、写真や資料を燃やし始める。しかし、ベンジンをかけすぎて、炎がぼわっと出て、蒼井優はビクッとしていた。笑えた。ボヤ騒ぎで交番に連れていかれ、身元引受人みたいに鷹男が来て説明。巻子は勝又がちょこっと怪我したのを治すため、自分の部屋にあげる。そこでも勝又の挙動は変で、黙って巻子のメガネをそっと取ったりする。メガネとったら美人だといいたいわけだろう。

咲子はボクサー彼氏の部屋に戻るが、ふて寝している彼氏は「出ていけよ」と言いながら、鼻水出して泣いてすがりつく。

父は、相変わらず週二回愛人宅に通っているが、彼女からは「(他の男性と)結婚します」と言われる。

綱子は、料亭主人との不倫生活を続けており、奥さんに乗り込まれ、銃を突きつけられる修羅場を演じる。ご主人は妻が出した銃を見ると、綱子の後ろに隠れる始末。その銃は水鉄砲だったのだが、綱子は怒る。そらそうよ。

鷹男も、大阪出張とかいっておきながら、どうやら浮気のカムフラージュらしく、相手の家に昼飯を誘う電話を入れる。ところが、なんと自宅に間違えてかけてしまい、出た巻子に気づかぬ始末。

巻子は、知っているけど言わないというところに、女のプライドがあると思っているフシがあり、そこを母と似ていると感じている。物思いに沈んで歩いていると、なぜか父の浮気相手がいるアパートの前まで来てしまった。すると、アパートの前に母。母は巻子に気づくが、ハートアタックなのか、その場で倒れてしまう。

母入院。四姉妹集まる。遅れてきた父に、巻子の怒りが爆発する。たしなめられ、父と母二人きりにするが、病室から父の嗚咽する声が聞こえる。咲子の結婚宣言と妊娠報告あり。

数ヶ月経ち、母は亡くなり、お墓を詣でるシーン。咲子のお腹が大きくなっている。ボクサー彼氏も一緒。滝子も勝又と一緒。墓地からの帰り道、小グループに分かれてのひそひそ話で、第3話終了。

原作には間違い電話場面がけっこうあるようで、向田邦子も忙しさのあまり、ネタ切れに苦しんでいたらしい。そのあたりも本作では脚色修正されているようだ。鷹男の間違い電話は残した部分というところだろうか。

ものすごく面白くて、一気に見てしまったが、向田邦子の脚本だからというだけではないだろう。演出の丁寧さと上手さが寄与している部分も相当大きい。例えば冒頭、ボクサー彼氏の浮気場面など、相手の女や彼氏に、ダメ押し的なイヤな奴芝居をさせない演出的な抑制などが、実に心地よい。

『阿修羅のごとく』を見てしまうと、今日はもう、やることが何もなくなったように感じた。結局、11時近くまで、ホール&オーツの曲を聞き、ダリル・ホールの自宅ライブ映像を見て、日本酒をちびちび飲んだ。

11時就寝。

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