『魔の山』上巻読了

9時半から作業。夕食から翌日朝食までの時間をあけるため、朝飯はなし。

昼、自転車で新中野へ。恒例の内科検診。といっても、例によって「どう?」「っす」の会話だけ。ここ二年以上ずっとそうだ。しかし、こうやって毎月通う方が、年一で人間ドックを受診するより、コツコツ感があっていい。

「マラソンはいつ?」
「あとひと月半っす」
「4時間切れそう?」
「車にたとえると」
「たとえると?」
「いいエンジン積んでも車体が重いとスピード出ないっす」
「ははは」

中野富士見町に移動し、『美佳』という中華料理屋でよだれ鶏の定食を食べた。わりと最近できた店らしく、Googleマップの星がやたらに多かった。美味しかったが、星はちょっと多すぎだと思った。

オオゼキでピーマンとハム、TSUKASAでジャガイモ、玉ねぎ、泥ごぼうを買って帰宅。

午後、主に読み作業中心。改修自体はたぶん終わっているが、期日を2月上旬と言われたので、さすがに今提出するのは早すぎる。もう少し確認やテストを色々してからの方がいい。

夜、ミネストローネを作り、ハムトーストと一緒に食べた。

『魔の山』上巻読了。ハンス・カストルプはベーレンスが書いたクラウディアの絵を見て以来、生物学に興味を持ち、専門書を取り寄せて読みふけるようになる。そして、ヨーアヒムと一緒に重篤患者の見舞いをするようになる。その慈善活動はベーレンス顧問官のお墨付きとなるが、セテムブリーニはシニカルに眺めている。クリスマスを経て年が明け、謝肉祭の日、鉛筆で似顔絵を描く余興にチャレンジしたハンス・カストルプは、鉛筆が小さすぎてうまく描けないことを大げさに嘆き、クラウディアに借りようとする。それは、少年時代にプリビスラフから鉛筆を借りた行為をなぞるものだった。クラウディアは、軸を回して芯を出す小さい鉛筆をハンス・カストルプに貸すが、お絵かきイベントはすでに盛り下がっていた。ハンスとしては、お絵かきなんかどうでもよく、クラウディアと話したかったので、千載一遇の機会とばかりに調子こいて喋る。しかし、なんとクラウディアはその日限りでサナトリウムを出て、旦那のいるロシア奥地に移るとのこと。頭の中が真っ白になったハンス・カストルプは、蓄積してきた想いを、黒部ダムの放水みたいな勢いで吐き出す。

ハンス・カストルプにつきあわされるヨーアヒムが、かわいそうだけど可笑しい。

ストレッチと呼吸法を時間をかけてやり、「夢想」を何も見ず復習した。手の移動が遠くなる時の練習を工夫しないといけない。

フジテレビのCM差し止めの記事を読んだ。差し止めれば済むと考えているスポンサーの対応こそ、日本社会にはびこる諸悪の元凶となる行為だと思った。民放各局、広告代理店、スポンサー企業のすべてが一体となって、セクハラ撲滅ガイドラインを作成するという動きにならない限り、どんな謝罪をしてもトカゲの尻尾切りになるだけだろう。

3時就寝。

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