『Broken Rage』と『ギミア・ぶれいく』

8時前起き。朝飯に、ご飯、小松菜煮浸し、豆腐味噌汁、鰺。

注文した電子レンジが午前中に届く予定だったので、11時までこたつに入り、母と雑談しながら配達を待った。

11時、置き配で配達されていたので、古いレンジ台から下ろし、新しいレンジを設置した。

11時40分頃、走りに行く。

昨日と同じく、ゆっくりとしたペースで走った。キロ7分くらいを維持するようにした。

浦安橋を渡り、大三角線を北東に走った。途中、通りの名は新浜通りになった。

妙典橋を渡り、真間川の橋を渡り、湾岸道路と京葉道路、京葉線と武蔵野線が交錯する大きな道を迷いながら進み、14キロ走って、船橋の『赤坂味一』に着いた。

昼飯に中華そばの大盛りを食べた。永福大勝軒に似ているが、麺が違った。太くて、あまり縮れていなかった。

西船橋駅まで走り、そこから東西線で実家帰宅。3時を過ぎていた。

5時半に夕食。昨日、小松菜煮浸しを作ったときに余ったお揚げを使い、きつねうどんを作って食べた。

6時過ぎ、シーバス釣りに行く。ポイントはいつものロンリーポイント。

昨日より風が強かった。橋の上から川を見ると、水面はけっこう波立っていた。

満潮時刻は18時50分台だった。おそらく下げ始めるのはそれから一時間近くたってからだろうと思った。

8時までは、時々ルアーを投げる程度にし、流れに下げに転じるのを待った。7時半になると風は収まってきたが、流れはなかなか下げなかった。

8時頃に、エリア10を投げて、ドリフトの巻き速度を調整している時、ルアーに重みを感じた。引き揚げると、フックにバチが引っかかっていた。ライトで水面を照らすと、流れはいつの間にか下げており、表面をバチが流れていた。

すぐに、エリア10だけでなく、ノガレ、ヒソカ、アルデンテ、フィール、マニックなど、持っているバチ抜けルアーを交代して投げたが、ボイルがまったく起きていながった。バチは、川岸に集まっており、離れたところにはあまり浮いていなかった。

しかし、8時半頃だったか、もじりやボイルがところどころに見られた。で、それらのボイルを狙って、ノガレを流し込んだりしたのだが、まったく食わなかった。

そのあたりで、痛恨の失敗。ルアーチェンジする時に、ヒソカをケースではなく地面に置きっぱなしにしており、気づかずに踏んづけて、リップを壊してしまった。

ルアーチェンジをしながら投げ続けたが、わずかにあったボイルの時合いは20分ほどで終わり、川の水面はだいぶ下がっていた。ライトを照らすと、バチが流しソーメン状態になっていた。これは、もう釣れない。

9時に納竿した。

釣れなかったが、今年初のバチを観測できたことで、釣れたみたいな興奮を味わった。

北野武監督『Broken Rage』を見た。

前半は、裏稼業の老人が謎の指令を受けつつ暗殺の仕事を淡々とこなす様子を映している。余計なセリフはなく、映像だけで物語を進めるセンスはさすがだった。

後半は、前半の話をそのままコメディタッチに演出したものになっていた。ネタは下らないものばかりで、どうということもない。

しかし、この演出には見覚えかがある。1990年にTBSの『ギミア・ぶれいく』でビートたけしが監督した「刑事」というドラマは、同じ話をシーンごとに、シリアス版とお笑い版を交互にやるものだった。出演者は、ビートたけし、白竜、泉ピン子。

物語は、たけし演じる刑事が、白竜演じる容疑者を、執拗に尾行するというものだった。白竜は、なにかの容疑で逮捕されたのだが、証拠不十分で無罪になっている。しかし、たけしは、白竜が犯人に違いないと確信している。泉ピン子は、殺された被害者の妻だったかなあ? いや、白竜の母親だったっけ?

結局、長い時が経ち、白竜の時効が成立するのたが、ラストで白竜の書いた手紙をたけしが読む場面がある。そこには、実は自分が犯人であったが、やむにやまれぬ事情で、認めるわけにはいかなかったということが書いてあった。

この物語のお笑い演出で覚えているのは、喫茶店の場面だ。シリアス版では、喫茶店に入った白竜のあとをつけてきたたけしが、白竜と同じテーブルに座り、注文をとりにきた店員に「(白竜と)同じものを」と頼み、コーヒーに砂糖を入れながら「お前がやったんだろ?」としつこく聞く。この場面がお笑い版では、「同じものを」と頼んだ後、コーヒーがくると思って砂糖をさじにすくって待っていたら、フルーツパフェが運ばれてくるという内容だった。たけしと白竜はパフェを食べながら、シリアス版と同じ会話をし、場面の最後にたけしが「メロンくれる? いちご返すからよ」と言うのが可笑しかった。

『Broken Rage』の評を読むと、実験作とか色々書かれているが、単に、下らないことがやりたかっただけだろう。ネズミの扮装して「チュー」と言う場面など、『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』の、ただの殿だ。難しく考えることはないし、相変わらずくだらねえなあと苦笑すればいい。

それにも関わらず、前半シリアス部分、映像効果なしにポンポン撮っているのに、無駄がなくてかっこいい。