6時半起き。「小さな羊飼い」「おうし」の練習をする。
稽古場へ。師の体調は良くなったようだ。「羊飼い」は一応最後まで行った。あとは、どういう練習をすればいいかをアドバイスされる。しばらく稽古は休みになるので、自主練でしっかり仕上げないといけない。
午前中、昨日送ったツールはオーケーだと、クライアントから返事がきた。ホッとしたが、抱えている仕事がなくなるとヒマに取り憑かれる。
植木の水やりと水耕栽培の水足しをする。
猛暑の日々がやってきて、昼はトマトの先端部が萎れるようになっている。これをどうにかできないか考え、溶液の水位が低くなって、根が溶液に浸る体積が少なくなるのを防げばいいのではないかと思った。
水位が低くなると自動的に補助タンクから溶液を補充するようにしているので、補助タンクの水が決して空にならないようにしておけば、水位は一定以下には下がらないだろう。そう思い、午前中から補助タンクの水量をチェックして、常に溶液が半分以上残るように、溶液の補給を頻繁に行った。
昼、プランターで育てた空心菜の炒め物と、ネギ納豆でご飯を食べた。
午後、水耕栽培の補助タンクを見ると、溶液の量が減っていなかった。最後にバケツで補充してから3時間近くは経っていた。おかしいと思い、外のトマトを見て驚いた。葉の萎れが先端だけでなく、全体に広がっている。
急いで、水耕栽培のメイン容器に耳を近づけ、エアレーションのブクブク音を確かめた。エアストーンなどをつけないないチューブを容器の底に4本沈めているので、栽培開始時からかなり大きい音が聞こえていた。しかし、それと思われる音がまったく聞こえなかった。
ポンプ側のチューブを外して口にくわえ、吹いてみたが、息を吹き込むことはまったくできなかった。先端に栓をされているかのようだった。
おそらく、育った根によって先端が塞がれ、詰まったのだろうと判断し、容器の蓋をあけた。チューブは、育ちまくって四角いかたまりになった根の中に埋没していた。チューブを引っ張ると、先端に取り付けていたナットや接続部品が取れて、チューブだけ引っ張り出せた。チューブの先端に指を持っていくと、空気が吐き出されているのを感じた。
とりあえず、一つだけ残っていたナットを一つのチューブに通し、根を避けるように端っこに沈めた。空気が出るブクブク音が聞こえた。そういえばその音を、ここひと月ばかり聞いていなかった。
夕方、いつもの内科健診へ行く前に、ホームズに寄り、ナットと、チューブ接続具を買った。ダイソーへ行き、容器に沈めたナットを外側から誘導できるネオジム磁石を買おうとしたが、売っていなかった。ネットで調べると、幼児の誤飲事件が多発したため、販売を見合わせるようになったらしい。
内科健診へ。「どう?」「っす」「次はなにかやるの?」「9月にトレイルランを」「大変なことするんだねえ」で終了。
帰宅し、エアレーションのチューブ4本に、買ってきたナットをつけて、容器の端に沿うようにして底に沈めた。しっかりとしたブクブク音が聞こえるようになった。
トマトの萎れは全体に広がったままだった。ほんの数時間前までは、密集した葉によって林のようになっていたトマト棚が、スカスカになっていた。
昨年の7月にも、エアレーション不良で同じ事態に陥った。今回もそれと同じだが、昨年よりも多くの茎と葉を茂らせていたことに違いがある。
しかし、どうしてエアレーションの音がしなくなっていたことに気づかなかったのだろう。先端部が具体的にどのような感じで塞がれていたのかを確認することはできなかったが、おそらく、水位が高いときには容器の上部に浮かんだ状態にいる根が、三日ほど家を留守にした時などに、水位が下がって底まで沈み、底に設置していたチューブの先端に絡まったのではないか。そのあと再び溶液を補充すると、浮力によって根が浮かんだが、底に固定していたチューブも上に引っ張られて底から遊離し、チューブ先端の穴は常に根に取り囲まれている状態となったに違いない。こうなると、チューブの空洞はいずれ根っこの侵入を許し、やがて詰まってしまうだろう。
これは、今後も起こりうることだ。ブクブク音がするかしないかは、容器に耳を当てて、頻繁に確認するべきだ。しないといけなかった。
ただ、昨年と違うのは、すでに100個以上のトマトを収穫していることである。ゆえに、今年のトマト栽培は失敗したとは言えない。むしろ成功である。ただ、過去最高記録への更新には、赤信号が点灯したというわけだ。
夜になり、外のトマトの様子を見てみたが、全体の萎れは直っていなかった。ただ、枯れる萎れと戻る萎れはあるので、しばらくは様子を見ないといけない。
グイン・サーガ142巻『翔けゆく風』読了。
ヤガにて、前巻で引っ張る感じに終わったミロク降臨イベントは、老僧コンビによって集団催眠があっけなく解かれて終了。ヤガ編の懸案だったヨナとフロリー救出もイェライシャが出てきててちちょいのちょいで終了。これまで延々とブランが通路を進んでいたのには、一体なんの意味があったのか。
ドライドン騎士団はカメロンの遺体を埋葬して、ザカッロとかいう自由都市へ。その町で偶然ヴァレリウスとアッシャに会う。マルコは対ゴーラ同盟みたいなことを町に持ちかけるが、商人根性にぶつかり、怒ったりしている。とっとと本国ヴァラキア目指せばいいのに、なぜもたもたしているのか。
一同、ケイロニアの話になると、必ずオクタヴィアは妾腹だからとか、経験不足だからとかいう、オクタヴィア批判を、どうでもいい登場人物が言っている。そうした、判で押したように同じ批判を皆がしているのが不自然。宵野氏のオクタヴィア戴冠イベントでは、むしろ、反グインもいるのだという設定にリアリティを持たせ、オクタヴィア戴冠が納得いく展開になるよう書かれていた。これは、のちのちオクタヴィアだとケイロニアがまとまらない展開にして、グインを戴冠させる伏線か。
マルコは、イシュトへの恨みを募らせ、闇堕ちしそうである。また、アグラーヤのアルミナ姫がザカッロまでやってきて、マルコ達に協力を申し出るが、彼女もヤンダル・ゾックへの恨みを募らせ、闇堕ちしそうである。
アッシャも、アッシャを殺そうとした娘も、必要以上の恨みを募らせ、みんな殺してやる的な反応をしていた。マルコやアルミナもそうなるのだとしたら、はっきり言って、登場人物の造形が幼すぎる。正直、アッシャを殺そうとして化け物になった娘の恨み方は、怖いというよりみっともなかった。
どうも、五代グインには、先行き不安な要素しか感じられない。140巻までは、偶数巻が宵野グインだったので、そこでのグインの活躍によって、たまっていた不満はずいぶん解消されたのだが。
9時過ぎに仮眠のつもりで寝たが、いったん起きても眠気が持続していたので、そのまま寝てしまうことにした。