『おくびょう鳥が歌うほうへ』見る

7時20分起き。朝飯に、ご飯、納豆、鯵、ひじき煮、味噌汁。

1時間ほど書き作業し、日記を記す。

9時半から作業。研修書類を眺めたりするが、自分が必修であるとは思えないものもあった。

昼、40年以上前からやっているラーメン屋『はなぶさ』へ。昔は『英』という屋号だったと思う。屋台をそのまま掘っ立て小屋にした感じだった。今は、店の広さはそのままだが、外装が和風でシックな感じになっている。しかし、入ってみると満席だったので、入るのはまたの機会にした。

イオン内のコージーコーナーでシュークリームを買い、OKで、中華麺、塩スープ、カット野菜、豚肉、米を買った。

帰宅し、昼飯にご飯の残りを使ってチャーハンを作って食べた。

走りに行く。新田の文具屋、南葛西の文具屋、アリオのロフトと、文具屋めぐりをし、ロフトでゼブラボールペンの替えインクを買い、そのまま北に走り、道路建設予定地を新川、新川沿いを船堀街道方面、途中で引き返して葛西中央通りを走って帰宅。10キロ。

午後、特にやることなし。

夕食にタンメンを作って食べる。母、かなり気に入ったらしく、スープを飲み干していた。

8時過ぎに実家を出る。新宿三丁目で降り、9時半から新宿ピカデリーで、ノラ・フィングシャイト監督、シアーシャ・ローナン主演『おくびょう鳥が歌う方へ』見る。

アルコール依存症だったロナという女性が、スコットランドのパパ・ウェストレイ島でひと冬を過ごし、少しずつ癒されていく話を現在の時間軸とし、過去の場面が頻繁に挿入されることで、彼女がどうしてその島に来たのかが察せられるようになっている。

ロナはスコットランドのオークニー諸島出身。ロンドンで生物学を学び、デイニンという恋人がいた。しかし、不安から逃れるため、飲んで騒ぐことを繰り返すうちに、アルコール依存症となってしまった。酒癖は非常に悪く、暴れたり物を壊したりしていた。とうとうデイニンはロナの元を去ってしまうが、ロナは自暴自棄に飲み続け、酔っ払った果てに暴力事件に巻き込まれる。殴られて目の回りにひどいアザを作った彼女は、アルコール依存症の回復プログラムを受けることにする。

ロナの両親は離婚しており、原因は父親の双極性障害によるものらしい。実家に帰るとロナは、母のところにいるだけでなく、父のところにも顔を出している。ある日、気分がダウンして寝ている父の部屋に、飲みかけの酒が入ったグラスがあるのを見て、ロナは激しく動揺する。一回だけ誓いを破って、飲みまくってしまう場面があったが、その頃だろうか?

彼女は生物学の博士号を持っており、故郷で自然保護活動の仕事をする。その仕事で、ウズラクイナの生息を確認するため、同僚から鳴き声を教わり、動画サイトで本物の鳴き声も聞く。しかし、仕事をしていてその鳴き声を聞くことはない。

回想場面を挟みつつ、映画のメイン時間軸は、ロナがパパ・ウェストレイ島でクリスマスを過ごし冬を越すところを描いている。寒さに震えながら冬の海に一人で入り、凍えそうになりながら、オットセイの鳴き声を真似て叫んでから、思い切り海の中に入る場面は、見ていて「ひゃー!」と思ったが、この体験は彼女の精神に対して大変良い影響を与えたようだ。

しかし、そのことを見るものにはっきりわからせる物語イベントはなく、以降の場面でロナが少しずつ前向きに明るくなっているように見えることで、なんとなく彼女は癒されつつあるなあと感じるだけだ。しかし、癒やしの見せ方を、物語ではなく時間の流れを丁寧に映していくことで表現する演出は、とても誠実であると思った。

ラスト、春になってパパ・ウェストレイ島を出ていこうとするロナは、歩いている時不意に、ウズラクイナの鳴き声を耳にする。彼女の、歓喜に溢れる笑い声で映画は終わる。

シアーシャ・ローナンの演技は、抑制の効いた体当たり芝居とでもいった感じで、たとえばすっぴんで画面に映っても、ことさらそのことを強調したり売りにしたりせず、自然なままそこにいる。全体的に、ありのままのロナ、に徹している。シアーシャが出ずっぱりの映画だが、濃い芝居にもたれるということがまったくなかった。

シアーシャはこの作品で、パートナーのジャック・ロウデンと共に、プロデューサーを兼任しているが、原作に対する理解と、女優としてそれに関わることについて、大変知的に接している印象を受けた。主演女優がプロデューサーを兼務した作品において、今回のような佳作は珍しいのではないか。

11時40分に映画館を出る。ファミマでビールとレモンサワーを買って12時過ぎ帰宅。

Googleマップでパパ・ウェストレイ島の場所を調べる。スコットランド、オークニー諸島の北に位置する。ストリートビューは、いくつかの場所を点でしか映してくれなかったが、その景色は北の大地そのものだった。去年行った礼文島を思い出した。

2時就寝。