「影武者」「乱」

 結局昨日はほとんど一日中寝ていた。
 18時間くらい寝ていただろう。
 どん欲なまでの睡眠欲に体を侵されていたみたいだった。
 一夜明けて今日。
 当たり前のことだが体の調子が良くない。
 ネジが緩んでいる感じがする。

 堀川弘通「評伝黒澤明」
 西村雄一郎「黒澤明を求めて」
 それぞれ読了。
 前者は助監督時代の黒澤明を後輩の視点で描写しているくだりが面白い。同業者ということもあってかそれぞれの黒澤作品への評価は筆者の強い好みを感じる。
 後者は音響についての文章が多く、芝居の音響に置き換えて考えると面白かった。

 黒澤明監督作品は全30作だが、「七人の侍」や「用心棒」はいつの時代でも人気があるが、その他の作品は時代によって受け入れやすさの違いがあるように思う。
 「影武者」「乱」は80年代90年代を通じてずっと不人気作品だったが、2000年代の日本人がどう評価するのかはわからない。

 夜、ビールを少し飲んで寝る。
 いつもより早め。