反射

朝、松屋でキムチカルビ丼食べる。
朝飯に松屋でなにかを食べることが多くなるのも、本番が近くなった時の特徴だ。

仕事、どういうわけか忙しい。
普段なら有り難いことだが、本番が近づいているのに仕事が山積みというのはいささかこたえる。

夕方、上荻で稽古。
通しのダメ出しをしてから、特定のシーンを抜いて稽古する。

優都子ちゃんが綾香の首を切り落とそうとするシーンがある。
優都子ちゃんにはずいぶん前に、妖艶に見せようとするのではなく、単純に首を欲しいと熱烈に思った方がいいと話した。
その時、サロメの例なども出た。
優都子ちゃんは少しずつそのシーンの気持ちを積み上げてきた。

そのシーンに、きわめて日常的な普通のテンションで、知恵ちゃんが登場するのだが、優都子ちゃんは知恵ちゃんに対して、激情に駆られたように、

「ふざけないで!」

と叫ぶ。

これに対して、もしも反射で叫び返したらどうなるだろうと思い、知恵ちゃんにやってもらった。

「ふざけないで!」
「ふざけてないよ!」

ただの反射なのだけど、瞬間的に対立構図が浮かんできて面白かった。
だが、優都子ちゃんが築いてきたものが、その反射で壊れてしまうようだった。

時間がなく、そのシーンの続きは明日に持ち越し。