眠り病にかかった

 眠り病にかかった。
 ずっとずっとずっと、昏々と眠っていた。
 明け方の5時から眠り、夕方5時に起き、夜の9時からまた眠り、そのままずっとだ。
 眠っている間中、ひっきりなしに夢を見た。
 主に稽古の夢だ。
 稽古をしようと頑張る自分がいるのだが、カフカ的な不条理に巻き込まれていき、芝居がどんどんおかしな方向に進んでいくという夢だった。

 起きると頭の中でカチカチという音がした。
 なんの音だろう。
 単に寝過ぎなのだろうか。