私的パソコン史

「僕らのパソコン30年史」読了。

パソコン黎明期には、ガキと、テレビゲームが欠かせない。
ゲームセンターでやるゲームが、家で出来るかどうか。
ガキにとってそれは、大きなポイントだった。

1983年に登場したファミコンがなぜあんなに売れたのか。
それは、ゲームセンターにあった「ドンキーコング」「ポパイ」「ドンキーコングJr」が、本物そっくりにプレイできたからだ。
もちろんゲームセンターのものよりも解像度は低いのだが、我々「ガキ」にとって、嘘だろと思うくらい本物そっくりに見えた。

ファミコン登場までは、パソコンがその役割を果たそうとしていた。
つまり、ゲームセンターのゲームをいかに本物そっくりに再現するかである。
PC8801というNECのパソコンで「アルフォス」というゲームがプレイできた。
これはナムコの「ゼビウス」にうり二つだった。
でも、スピードは決して速くないPC88で、スクロールゲームが出来るということは、衝撃的だった。

「アルフォス」は、プログラムコンテストの入選作品である。
作者は森田和郎。
先日亡くなられた。

コンテストの主催が、あのエニックス。
入選作には「ドアドア」「ラブマッチテニス」などがあった。
「ラブマッチテニス」の作者が、あの堀井雄二氏だ。

ファミコンが登場したことで最も痛手を受けたのは、パソコンメーカーかもしれないと思っている。
もしファミコンが出ていなかったら、全国のユーザー達は当時の8ビットパソコンで、ゲーセンのようなゲームを再現するために、プログラミングの腕を磨いたに違いない。
ファミコンが出たことで、潜在的プログラマー予備軍の数がどのくらい減ったか。
議論されたことはないが、相当な数だったと思う。
カートリッジをさせばドンキーコングが本物そっくりに遊べるのに、どうしてアセンブラや16進数とにらめっこして、数ヶ月もプログラミングをしなければいけないのか?

80年代半ばになると、「ドラゴンクエスト」「スーパーマリオ」などのキラーソフトが出たおかげで、ゲーム機としてのファミコンは盤石の地位を築いていた。
パソコンの方は、ファミコンに不向きな、マニアックなRPGやシミュレーションゲーム、そしてビジネスソフトの方向へシフトしていたと思う。

8ビットから16ビットの時代に移行したのは80年代半ばだった。
その頃からパソコン用に、仕事でちゃんと使えるようなソフトが供給されるようになった。
一太郎とか。
ゲーム機は、NECがPCエンジンを出し、セガがマスターシステム、メガドライブを出した。

今と比べると、総人口における小学生中学生高校生の割合が高かった。
80年代半ばから90年代にかけて、趣味でパソコンを使う人は、あまり見かけなかったと思う。
90年代に入ってから、ゲームはスーファミ、仕事や勉強はパソコンというふうに、棲み分けができてきた。

かくいう自分は、中学生の時にコモドール64というアメリカのパソコンを入手している。
雑誌に載っているプログラムを入力して、やっとこさゲームを楽しむというマシンだった。
ガチで使ったのはおよそ1年くらいだったろうか。

それから5年以上経ち、父がエプソンの98互換機を買ってきた。
PC286Book
コモドール64から格段の進歩。
メモリが64キロバイトだったのに、286Bookは640キロバイト。
速度も容量も桁違い。
同じパソコンとはとても思えなかった。

その286Bookは、主にワープロ機として使った。
プリンタをバイト代で購入し、台本を書いては印刷していた。
ソフトは一太郎4.3

そのまま、10年近く一太郎4.3で台本を書いていた。
時々、DOS/V関連のニュースとか雑誌で読んだり、Windows95の盛り上がりをニュースで聞いたりしてたけど、台本を書くツールとしてはそれで事足りていた。

2000年に父がまたパソコンを買った。
Gateway NEOという一体型の廉価パソコン。
触ってみた。
286BOOKはMS-DOSマシンでハードディスクなんてついていない。
当然Windowsはインストールされてない。
Gateway NEOはWindows98が入っていた。
電源を入れると、デスクトップ画面が、きらびやかだ。
マックファンには失礼かもしれないけど、マックみたいだと思った。
恥ずかしいことに、電源をオフにする方法さえわからず、コンセントをぬいたこともある。

そこから現在までのパソコン遍歴はほぼひとつながりだ。
実家ではなく自分の部屋にPCが必要だとおもったので、部品を買い集めてパソコンを組み立てた。
それが2001年。
2006年に新しい部品を買い集めて、二代目のパソコンを組み立てた。
そして今、三代目のパソコンを組み立てる準備が出来つつある。
一代目、二代目はともにAMDのCPUを使っている。
今回は、初インテル。
時代だなあと思う。

OSをどうするか悩んでいる。
7にするか8にするか。
仕事では7を使っているので、使い勝手はわかっている。
だが、XPのサポートが4月に終了した時点で、市場に出回っているのは8だろう。
XPのユーザーはかなり多いから、サポート終了のタイミングで、8のユーザーは激増するんじゃないだろうか。

とにかく、7だろうが8だろうが、つかえればいい。
そのためには組み立てないといけない。
だが今日は、その気力がない。
台本を書く気力もない。

夜、荻窪の元祖寿司へ。
シャリが小さいので、ネタの味を素直に味わえる。
回転寿司だがネタはあまり流しておらず、都度注文して食べるので、値段の割に美味しい。