給料を上げることについて

7時に起きる。
ゆるゆるのお粥と味噌汁で朝飯。

仕事に行く時、まだ自転車を力強く漕げなかった。

頭の中は日曜日に比べるとかなりすっきりしていた。
ブドウ糖の代わりに、体内で脂肪から合成されたケトン体が、脳のエネルギーになっている気がした。
プラシーボかもしれないが、集中力や意欲が増し、脳のパフォーマンスが上がっているのをはっきりと感じた。

しかし、仕事は忙しくなかった。

昼、朝と同じくお粥と味噌汁。

定時に上がる。

6時過ぎ帰宅。
朝、昼と同じもので夕食。

保育士の月給を12000円引き上げることを自民党が提案した。
安すぎると思った。
上がらないよりはマシという意見もあるだろうが、これで確定してしまうと、いったん給料が上がったという事実が、次の月収アップを遅らせるのではないか。
保育士待遇改善の実績を作ったという事実を政治的に利用したいのかと、邪推してしまう。

12000円を日給に換算するとおよそ600円。
時給にすると80円だ。
アルバイトの話に置き換えても、上げてもらった感じはしない。

昔、居酒屋でバイトしていた時は、スタート時給が1050円だった。
半年後に1100円、2年後に1150円。
途中、お店のレジ精算や調理場の仕事を覚え、まあまあ使える戦力になったので、4年後は1220円になっていた。
そのくらい上げてくれれば、認められているんだと実感できる。

10年前に3年くらい働いていたところは、3年間一度も給料が上がらなかった。
仕事は暇で、空き時間はAccessの勉強をしたりなどできたとはいえ、労働意欲は年々下がっていった。

以前、西荻に住んでいた時、近くのスーパーにサトウさんという店員がいた。
レジ打ちが丁寧で速く、その人のレジに人が沢山並んでいるのを見たことがなかった。
同じ頃、西友荻窪店のレジは、素人目にもおかしいと感じるほど遅かった。
丁寧というわけでもなかった。
それが嫌で、西友にはあまり行かない時期があったのだが、バイト募集の張り紙を見る限りでは、サトウさんのスーパーは西友より時給が安かった。
オレが西友の店長なら、今の1.5倍の時給を払うから移籍しないかと言って、サトウさんを口説いていただろう。

保育士給料の問題は、ベテラン保育士の技量をきちんとお金で査定するという当たり前のことが抜け落ちている。
12000円という金額には、
「そのくらいでいいんじゃないの?」
という、なんとなく感がただよっている。

でも、これは保育士に限らず、他の様々な仕事にも見られる現象かもしれない。