阿佐ヶ谷南南京小僧の芝居を観に行く。
差し入れをじっくり探す暇なく、開演15分前にシアターグリーンに到着。
前回はチョイ役に甘んじていた飯野が満を持して主役をやっていた。
しかし、物語そのものは、今までに飯野が書いた芝居の中では、最も整合性があった。
装置も遊び心があり、観ていて楽しい気分になった。
終演後、飲みに行く。
客として来ていたつるまみも一緒。
「最近、4キロ太っちゃってさ」
「知ってますよ、日記で読んだもん」
「あと、マラソンする時、乳首が痛くてさ」
「それはどうしてでしょうね」
智保ちゃんも加わり、女子二人は原因を考えてくれた。
「わかった。ホルモンのバランスが狂ってるんだ」
「で、俺の胸はどうなるの? 大きくなっていくの? ひょっとして体重が4キロ増えたことと関係があるの?」
マジで、いても立ってもいられなくなった。
途中、つるまみの携帯にケンケンから電話。
「ケンケンさんて誰?」
と、智保ちゃん。
「千と千尋の神隠しで、湯婆婆の周りでぴょんぴょん跳ねていた首だけのおやじだよ」
知っている人はそれを聞いて笑っていた。
智保ちゃんはきょとんとしていたが、実物がやってきて、腹を抱えて笑っていた。
ケンケンは小首をかしげていた。