雨の多い週の本番

 たまりにたまった仕事をひたすら黙々と片付けた。
 コピーのし過ぎで手が黒くなった。

 昼休み、所用のために上野へ。
 ついでに昼飯を食おうと思い、アメ横入り口あたりをさすらうが、迷い迷った挙句最もまずい選択をする。
 まあいいさ。たかが昼飯だ。

 午後も仕事人間。
 残業に陥ることなく5時にあがり、新宿へ。

 今週はよく雨が降る。
 普段通りの生活をしている分にはなんということもないが、芝居をしているとそうもいかない。
 色々な方面に影響がある。
 客足とか、受付所作業とか。

 受付は果たしてびしょ濡れだった。
 ビニールシートは何の役割も果たしていなかった。
 まあ、一日降り続けていたのだから仕方あるまい。

 カッパを着て客入れをする。

 20分ほど外に立っていると、体が冷え切ってしまうようだ。
 それなのに本番を迎えるとすぐに汗まみれになる。
 まるで「湯引き」された食材みたいな有様だ。

 本番中、台詞を一ヶ所トチる。
 「五つ数えたら」
 と言うべきところを、
 「五つ数えるうちに」
 と言ってしまった。

 飯野、坂、千保ちゃん、谷中さん、山ちゃん、アサカ、観に来る。
 終演後、劇場で少し飲む。
 オギノ君はこれからバイトがあると言って帰ってしまった。

 10時半帰宅。
 「我輩は猫である」読みつづけている。
 改行が少なく、1ページ読むのに1分以上かかり、そのため結構時間がかかっている。