白菜安い

 どういうわけかインスタントラーメンが無性に食べたくなった。
 カップ麺ではなく、袋に入ったやつ。
 それも、サッポロ一番の塩ラーメン。

 夕方、3袋ばかり購入。
 うちに帰り、白菜と長ネギとわかめと卵を沢山入れて食べた。
 なんてことはない。
 野菜だけの鍋を、塩ラーメンのスープで作っているようなものだ。
 麺はおまけ。

 どういうわけか最近は白菜が安い。
 しかしこの野菜、美味しく食うにはなかなか手強い。
 水分をたっぷり含んでいるため、炒め物にすると多量の汁が出てしまう。
 ギョーザの餡にする時も同様だ。

 一番おいしい食い方はいわゆる「白菜漬け」だろうと思う。
 それだけあればおかずはいらない。
 きゅうりや大根の浅漬けはよく作るのだが、白菜漬けは重しでしっかりつけたいところだ。
 卓上漬け物器を買えば作れなくもないだろうが、そこまでするのも億劫だ。

 小津安二郎の従軍日記読み終わる。
 食べ物へのいとおしさが感じられた。