コンドームを買う時に男の器がわかる

 朝、激しい雨音で目覚める。
 7時半だった。
 昨日の夜に食べたのと同じメニュー、マフィンでハンバーグとリーフレタスをはさんだものを食べた。
 外は蒸し暑く、体調はあまり良くなかった。

 雨は昼過ぎにはやんだ。
 しかし風が強く、台風一過のようなからっとした天気にはならなかった。

 夕方、コンビニで「ドカベン」の総集編を見つける。
 つい手にとって読んでしまった。
 昔の水島新司漫画はいい。
 「ドカベン」はたしか最初の数巻までが柔道部編だった。
 岩鬼が化け物みたいにでかかった。
 最初の登場で山田太郎はなぜか関西弁を使っていた。
 鞄から弁当を出して、
 「ドカベンや」

 野球漫画というよりは、学園コメディという感じだった。
 高校に入ると岩鬼はややスリムになる。
 山田はいつの間にか標準語になる。

 一番好きだったキャラクターは、土門。
 でも、やってみたい役は、南海権座。

 夜、実家へ。
 途中、ドラッグストアでせんねん灸を探すが、見つからなかった。
 レジのきれいな女の人に、
 「お灸はどこですか?」
 と聞けない自分がいた。
 いつもなら余裕で聞けるのだが、今日はやはり疲れているのだろう。

 関係ないが、男らしさというのは、きれいなお姉ちゃんがレジをやっているドラッグストアでコンドームの箱をつかみ取り、カウンターに思い切りパーンとたたきつけることじゃないだろうか。
 もちろん袋なんか入れずに去るのだ。
 俺が店長だったら、「娘をやる」と言うかもしれない。