身内が客演する時のドキドキ感

 川上弘美「センセイの鞄」読む。

 酒を飲む場面が多い。
 出てくる肴が、どれも好ましく感じられる。
 読んでいると、無性に飲みたくなる本だ。
 こういう本に出会うと嬉しくなる。

 川上弘美さんは、飲み食いのシーンをとてもきれいに描写する人だなと思う。
 登場人物は、丁寧に食べているという感じを受ける。
 それが、作品に品の良さを与えている。

 酒の銘柄、そして、酒の肴に関するこだわりというものは、酒飲みならば誰にでもあるだろう。
 それは他人に押しつける類のものではない。
 自分の持っているそうしたをどう処理するかによって、その人の酒飲みとしての品性が決まると思う。

 夕方、王子小劇場へ。
 国民デパリとリュカの芝居を見る。
 本日初日。
 山崎がデパリの芝居に客演している。
 昨年の晩秋から稽古をはじめ、時々弱音メールを受け取ったりしたが、ギブアップせずに初日を迎えることが出来てホッとした。

 「恋愛モノを演じるのは苦手」
 と言っていたのでどうなることかと思ったが、普通に可愛かったし、演技も無事にこなしていたのでホッとした。
 公演は3時間に及び、終わったのが10時過ぎだった。
 演出の遠山さんに挨拶し、健ちゃんらと飲みに行く。

 魚民で飲む。
 腹が空いていたのでを頼む。
 ほんの少し飲んで話しただけで、終電間際になってしまった。

 帰りの車内で山崎に、気がついたことなどをメールする。
 夜1時帰宅。
 山崎から返事が来た。
 見てくれた人から「よかったよ」と言ってもらえて嬉しかったと書いてあった。
 ひと安心。