スティングの自伝

 6時半起き。
 初夏になると朝の気温が上がるためか、朝早い時間に自然と目が覚めることが多い。
 しかしそれは、睡眠状態とは関係のない目覚めだ。
 気温によって揺り起こされたのと同じだ。
 だから、自然に起きたからといって、熟眠感があるわけではない。
 むしろ朝早く起きることで、トータルの睡眠時間は削られている。

 昼、案の定だが眠くなった。
 体が痙攣するような眠気だ。
 伸びをしようがコーヒーを飲もうが伸びをしようが、どうにもならない眠気だ。
 このまえの日曜日、ドラッグストアで眠気覚ましの錠剤を見つけた。
 12錠で200円くらいだった。コンビニで売っているカフェイン飲料より安い。
 今度買ってみようかと思ったが、そうではなく、夢の中でそう思っていた。
 起きてから改めてそう思った。

 夕方、三軒茶屋へ。
 スタジオSPARK1の下見。
 松本、山崎と一緒。
 30分ほど色々見る。
 帰途、山崎と芝居の話。
 どの劇団の公演がいつあるかという情報を色々聞く。

 8時半帰宅。
 眠気で胃が重くなったので、10時に寝る。
 そして案の定2時半に起きる。

 スティングの自伝『スティング』読了。
 アーチストが自分の手で書いた自伝としては、出色の出来だろう。
 愛していることを相手に伝えることが出来なかった父親。
 ロマンスに強い憧れを持ち、夫以外の男に走った母親。
 その両親を憎んだり哀れんだり、ばつの悪い思いをさせたりさせられたりしながら、スティングは音楽で身を立てるためにキャリアをスタートさせる。
 やがて両親は破局を迎え、別々に暮らすようになり、同じ年に二人ともガンで亡くなる。
 死ぬ前の父親と会い、その手を取った時に、自分の手とそっくりな形をしていることに気づくシーンが感動的だ。

 全体的に少年時代と下積み時代が中心で、ポリス時代のことはあまり書かれていない。
 ドラムのスチュワート・コープランドとそれほど仲が良くないのは昔から知っていたが、ギターのアンディ・サマーズを尊敬していたというのは初めて知った。妙におかしかった。

 それから、ダイアーストレイツのライブを見そびれて会場の近くで飲んでいると、店に海賊みたいな格好をしたザ・フーのキース・ムーンが入って来て、すべての客に一杯奢ったというエピソードも笑えた。

 この本を読んだ後に、アルバム『NOTHING LIKE THE SUN』『THE SOUL CAGE』を聴けば、より味わい深いと思う。
 それぞれ、母の死と父の死にインスパイアされた作品だ。

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